マーチャント・バンカーズ株式会社の2023年11月1日から2024年4月30日までの第2四半期連結決算報告書がイチオシです。売上高は1,418百万円と好調な数字を維持しており、営業利益15百万円、経常損失72百万円となりました。ただし、親会社株主に帰属する四半期純利益は13百万円と減益傾向にあります。
企業情報
企業名: マーチャント・バンカーズ株式会社
証券コード: 31210
決算期: 2023年11月1日から2024年10月31日
マーチャント・バンカーズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
マーチャント・バンカーズ株式会社は2023年6月に定款を変更し、決算期を3月31日から10月31日に変更しました。そのため、当第2四半期連結累計期間は2023年11月1日から2024年4月30日までの6か月間となっています。
主な事業
マーチャント・バンカーズ株式会社は、主にマーチャント・バンキング事業とオペレーション事業を展開しています。マーチャント・バンキング事業では、不動産の販売や賃貸収入などが主な収益源となっています。一方、オペレーション事業では、ボウリング場や服飾雑貨店の運営を行っていましたが、2024年4月に事業の一部を譲渡し、完全撤退することになりました。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,418百万円、営業利益15百万円、経常損失72百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益13百万円となりました。利益率については、経常損失率が5.1%と厳しい状況ですが、親会社株主に帰属する四半期純利益率は0.9%となっています。
売上・利益の推移
直近の決算期の状況を見ると、2023年10月期は売上高が1,538百万円、経常損失が84百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が28百万円となっています。前年同期との比較はできませんが、当第2四半期では売上高は前期と同水準を維持しつつ、利益面では改善傾向にあるといえます。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は17,235百万円で、前連結会計年度末に比べ3,270百万円増加しています。その一方で、負債は13,221百万円と3,286百万円増加したため、純資産は4,013百万円と15百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が3,615百万円増加したことが大きな要因となっています。これは、賃貸用不動産の取得により、建物及び構築物や土地が増加したためです。また、現金及び預金が706百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金(1年以内を含む)が3,234百万円増加したことが主な増加要因となっています。これは、不動産投資のための資金調達によるものです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が14百万円減少しています。これは、配当金29百万円の支払いが親会社株主に帰属する四半期純利益13百万円を上回ったためです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は当第2四半期でマイナス0.4%となっています。これは経常損失が計上されたことが主な要因です。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は0.3%となっており、前期の1.0%から低下しています。自己資本比率は23.3%と安定した水準を維持しているものの、今後の収益性の向上が課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが455百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが4,059百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが3,218百万円の収入となっています。投資活動の支出は賃貸用不動産の取得が主な要因です。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間では、1株当たり1円の配当を実施しました。これにより、配当金の総額は29百万円となっています。
今後の展望
マーチャント・バンカーズ株式会社は、賃貸用不動産の取得や売却による安定的収益の確保に注力するとともに、新たな事業分野への投資や提携によるさらなる成長を目指しています。オペレーション事業からの撤退により、今後の収益基盤がマーチャント・バンキング事業に集中することから、その動向に注目が集まるでしょう。
編集部のまとめ
マーチャント・バンカーズ株式会社の2023年11月1日から2024年4月30日までの第2四半期は、売上高は前期並みを維持しているものの、利益面では減益傾向にあります。賃貸用不動産の取得に積極的に取り組み、資産を着実に積み上げている一方で、オペレーション事業からの撤退も完了しつつあります。今後はマーチャント・バンキング事業の収益力強化が重要になってくるでしょう。
マーチャント・バンカーズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
マーチャント・バンカーズ株式会社の決算期は2023年6月の定款変更により、3月31日から10月31日に変更されました。当第2四半期の決算では、1株当たり1円の配当を実施しており、今後の収益力向上に期待が集まっています。