株式会社エイチ・アイ・エス（以下、HIS）は、国内外の旅行業を中心に事業を展開する企業です。この度、HISは2023年11月1日から2024年4月30日までの第2四半期連結決算を発表しました。
企業情報
企業名: 株式会社エイチ・アイ・エス
証券コード: E04358
決算期: 10月31日
株式会社エイチ・アイ・エスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
HISの決算期は10月31日です。第2四半期連結決算は2024年6月14日に発表されました。
主な事業
HISの主要な事業は国内外の旅行業です。その他にホテル事業、九州産交グループなどを展開しています。旅行事業では、団体旅行や個人旅行、海外旅行、国内旅行などを手掛けています。ホテル事業では、国内外でホテル運営を行っています。九州産交グループでは、バス事業や航空代理店事業などを手がけています。
今期の業績と利益率は？
第2四半期連結累計期間の売上高は1,611億73百万円となり、前年同期比156.6%と大幅な増収となりました。また、営業利益は57億59百万円と黒字転換を果たしています。利益率も3.6%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
HISの売上高と利益の推移を見ると、2023年の第2四半期連結累計期間は1,611億73百万円の売上高を計上し、前年同期比で156.6%と大幅な増収となりました。営業利益も57億59百万円と黒字に転換しています。コロナ禍の影響が徐々に和らぎ、旅行需要の回復が見られたことが好業績につながっています。
四半期連結貸借対照表について
HISの2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は4,341億43百万円で、前期末比72億2百万円減少しています。一方、負債は3,706億83百万円と125億13百万円減少しています。純資産は634億60百万円と前期末比53億11百万円増加しており、財務体質の改善が進んでいることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,409億69百万円と前期末比166億1百万円減少しています。一方、有価証券が100億7百万円増加しています。旅行前払金が20億39百万円増加するなど、旅行需要の回復に伴う立替金の増加も見られます。
負債の部
負債の部では、1年内償還予定の社債が150億円減少しています。一方で、旅行前受金が71億83百万円増加しています。これは旅行需要の回復に伴う前受金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が38億71百万円増加しています。また、為替換算調整勘定も11億91百万円増加するなど、財務体質の改善が進んでいます。
ROAとROE
HISのROAは前期末の2.2%から当第2四半期連結会計期末には1.8%となりました。一方、ROEは前期末の12.4%から当第2四半期連結会計期末には12.1%となっています。ROAの低下は資産の効率性が少し低下したことを示しますが、ROEは高水準を維持しており、株主価値の向上に努めていることが分かります。
キャッシュフロー
第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動により124億55百万円の収入がありました。一方で、投資活動により48億26百万円の収入があったものの、財務活動により194億23百万円の支出がありました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は1,098億46百万円となっています。
配当の支払額
HISは当期、無配となりました。コロナ禍の影響からの回復途上にあり、経営の安定化と財務体質の強化に注力しているため、当期は配当を見送ることにしたようです。今後の業績動向次第では、再び配当も検討されるでしょう。
今後の展望
HISは旅行需要の回復を追い風に、収益性の向上と財務体質の強化に取り組んでいきます。さらなる海外展開の加速や、ホテル事業の収益性向上など、事業ポートフォリオの見直しにも注力する方針です。引き続き、経営の効率化を進めながら、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
HISは、コロナ禍の影響から徐々に回復し、第2四半期連結決算では大幅増収増益を達成しました。旅行需要の回復に伴い、売上高が前年同期比156.6%と大幅に増加し、営業利益も黒字転換を果たしています。財務体質の改善も進んでおり、今後の持続的な成長が期待できそうです。
株式会社エイチ・アイ・エスの決算日や配当についてまとめました。
HISの決算期は10月31日で、第2四半期連結決算は2024年6月14日に発表されました。また、当期は無配となりましたが、今後の業績動向次第で配当も検討されるでしょう。HISは旅行需要の回復を追い風に、収益性の向上と財務体質の強化に取り組んでおり、持続的な成長が期待できます。
