株式会社CAICA DIGITALの第2四半期決算が発表されました。同社は、ITサービス事業とWeb3ビジネスの拡大に注力しており、着実な成果を上げつつあります。経営改善に向けた取り組みが功を奏し、営業損失や経常損失が大幅に改善されています。今後も、安定したキャッシュフローを生み出すITサービス事業とWeb3ビジネスの強化を続け、企業価値の向上を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社CAICA DIGITAL
証券コード: E05331
決算期: 2023年10月31日
株式会社CAICA DIGITALの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社CAICA DIGITALの決算日は10月31日です。年に4回四半期決算を行い、次の決算発表は2024年6月を予定しています。
主な事業
株式会社CAICA DIGITALは、ITサービス事業とWeb3ビジネスを中心に事業を展開しています。ITサービス事業では、金融機関やその他企業向けにシステム開発やコンサルティングサービスを提供しています。また、Web3ビジネスでは、暗号資産の運用や、NFTの販売などの事業を行っています。今後は、これらの事業を強化し、収益力の向上を目指していきます。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高2,866百万円(前年同期比5.2%増)、営業損失196百万円、経常損失320百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失425百万円となりました。増収となった一方で、暗号資産の評価損を売上原価に計上したため、営業損失や各利益指標は赤字となっています。ただし、前年同期と比べると大幅に改善しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、前期から5.2%増加しました。一方、利益面では依然として赤字ですが、各利益指標は前年同期と比べて大幅に改善しました。これは、暗号資産関連の子会社売却や事業整理などの構造改革が功を奏したためです。今後は、安定したITサービス事業の収益と、Web3ビジネスの成長により、着実に利益の回復を目指していきます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は2,714百万円となっています。前期末から8.7%減少した主な要因は、暗号資産の減少によるものです。一方、負債は937百万円と前期末から21.3%増加しました。これは短期借入金の増加によるものです。純資産は1,776百万円と、前期末から19.2%減少しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が809百万円、暗号資産が268百万円減少したことが主な変動です。これにより、総資産が前期末から8.7%減少しました。
負債の部
負債の部では、短期借入金が339百万円増加したことが主な変動です。これにより、総負債が前期末から21.3%増加しました。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純損失425百万円の計上により、純資産が前期末から19.2%減少しました。自己資本比率は65.1%となっています。
ROAとROE
当第2四半期連結累計期間のROAは▲15.7%、ROEは▲23.9%となっています。前年同期と比較すると大幅に改善しましたが、依然として低水準にあります。これは、主に暗号資産関連の事業の撤退に伴う損失計上が影響しているためです。今後は、ITサービス事業の収益力向上とWeb3ビジネスの成長により、ROAとROEの改善を目指していきます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは226百万円の増加となりました。これは、暗号資産の減少などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは392百万円の減少となり、財務活動によるキャッシュ・フローも73百万円の減少となりました。その結果、現金及び現金同等物は前期末から239百万円減少し、809百万円となっています。
配当の支払額
株式会社CAICA DIGITALは、当第2四半期連結累計期間において配当を行っていません。経営改善に取り組む中で、内部留保の確保が最優先されているため、当面の間、配当の実施は見送られる見通しです。
今後の展望
株式会社CAICA DIGITALは、ITサービス事業とWeb3ビジネスの強化に注力していく方針です。ITサービス事業では顧客ニーズに沿った高付加価値のサービスを提供し、収益力の向上を目指します。Web3ビジネスでは、暗号資産の価値向上策や、韓国市場への進出など、新たな取り組みを進めています。これらの施策を通じて、2026年10月期には年平均13%増の連結売上高と営業利益率6%の達成を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社CAICA DIGITALは、ITサービス事業とWeb3ビジネスの強化に注力しており、当第2四半期の業績は前年同期と比べて大幅に改善しています。今後は、これらの事業の収益力向上を図り、経営基盤の強化に取り組んでいく方針です。同社の今後の動向に注目していきましょう。
株式会社CAICA DIGITALの決算日や配当についてまとめました。
株式会社CAICA DIGITALの決算日は10月31日で、年に4回四半期決算を行っています。当第2四半期決算では、キャッシュフローの改善や利益指標の大幅な改善など、前年同期と比べて好転しています。一方で、配当については当期も行っていない状況です。今後は、経営基盤の強化に注力しつつ、配当の実施も視野に入れていくことが期待されます。