株式会社鎌倉新書の2024年2月期第1四半期決算報告をみてみましょう。鎌倉新書は終活事業を主力としており、お墓事業や葬祭事業などが大きな柱となっています。
この四半期の業績は、前年同期比10.8%増収と好調な結果となりました。特に成長事業の官民協働事業が46.5%増と大きく伸びたことが大きな要因です。
一方で、中期経営計画の実行に向けた先行投資で営業利益率は前年同期比0.6ポイント悪化しましたが、長期的な成長に向けた投資と考えられます。
企業情報
企業名: 株式会社鎌倉新書
証券コード: E31871
決算期: 2月期
株式会社鎌倉新書の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社鎌倉新書の決算日は1月31日です。第1四半期決算は4月30日に行われます。
主な事業
株式会社鎌倉新書は、「終活インフラ」の定着を目指す企業です。お墓・仏壇・葬祭などの「終活」に関連するサービスを提供しています。特に、お墓事業や葬祭事業が大きな収益の柱となっています。
また、相続や介護、官民協働などの新規事業にも注力しており、今後の成長が期待されています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第1四半期の業績は、売上高1,501,060千円(前年同期比10.8%増)、営業利益139,985千円(同4.9%増)と好調な結果となりました。
一方で、中期経営計画の実行に向けた先行投資で売上高営業利益率は9.3%と前年同期比0.6ポイント悪化しています。
売上・利益の推移
過去1年間の業績推移を見ると、売上高は5,859,844千円、親会社株主に帰属する当期純利益は524,098千円と着実に成長してきました。
特に、成長事業の官民協働事業が大きく伸びているのが特徴的です。中期的に見ても、終活事業や新規事業の伸びが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表を見てみると、総資産は3,878,077千円となっています。
資産の部
流動資産は2,876,587千円で、現金及び預金が1,794,752千円と大半を占めています。また、固定資産は1,001,490千円で、ソフトウエアが356,475千円を占めています。
負債の部
負債合計は798,431千円となっています。流動負債が720,809千円、固定負債が77,621千円です。
純資産の部
純資産は3,079,646千円で、自己資本比率は79.5%となっています。利益剰余金は2,342,860千円となっています。
ROAとROE
ROAは前期の13.5%から当期13.2%と若干低下しましたが、依然として高水準を維持しています。
一方、ROEは前期の18.1%から当期17.6%と微減しましたが、これも高い水準を保っていると言えます。これは、終活事業を中心に収益性の高い事業モデルを確立しているためです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは順調に確保できており、1,794,752千円の現金及び預金を保有しています。
一方で、IT化投資などの先行投資によりフリー・キャッシュ・フローは減少傾向にありますが、中長期的な成長に向けた投資と言えるでしょう。
配当の支払額
株式会社鎌倉新書は、年間配当金4.00円を実施しています。この水準は、経営基盤の安定性と株主還元のバランスがとれた水準だと評価できます。
今後の展望
株式会社鎌倉新書は、「終活インフラ」の定着を目指しており、今後3年間を「終活インフラ」の整備期間と位置づけています。
具体的には、クロスユース、集客チャネルの多様化、サービスの拡充に注力していくことで、中長期的な成長を目指します。
同社の強みである終活事業と、新規事業の伸びを活かし、持続的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社鎌倉新書は、終活事業を主体とした収益基盤を持ちながら、新規事業の育成にも注力している企業です。
今期の好調な業績と健全な財務体質を背景に、中期的な成長が期待できる銘柄だと言えるでしょう。
特に、IT化投資やサービス拡充など、積極的な先行投資が功を奏し、長期的な成長につながることが期待されます。
株式会社鎌倉新書の決算日や配当についてまとめました。
株式会社鎌倉新書の決算日は1月31日で、第1四半期決算は4月30日に行われます。
また、同社の年間配当金は4.00円と、財務基盤の安定性と株主還元のバランスが取れた水準と言えます。
今後も終活事業のさらなる成長と新規事業の伸長が期待されます。