株式会社ティーケーピーの最新の決算報告書を分析しました。売上高が減少しましたが、経常利益や四半期純利益は過去最高を記録するなど、好業績を上げた企業です。新型コロナウイルス感染症の影響から徐々に回復し、事業環境の改善が見られます。今後は会議や研修などの需要回復に加え、新規出店も進めていることから、さらなる事業拡大が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社ティーケーピー
証券コード: 34790
決算期: 2024年2月期
株式会社ティーケーピーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ティーケーピーの決算日は2月末日です。2024年2月期の第3四半期決算(2023年3月1日~11月30日)の報告書を提出しています。
主な事業
株式会社ティーケーピーは、貸会議室事業とホテル・宿泊研修事業を展開しています。会議やセミナー、研修などのニーズに対し、全国に237施設のネットワークを構築し、効率的な会議スペースを提供しています。また、アパホテルのフランチャイズ運営などホテル事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は27,403百万円と前年同期比で29.1%減少しましたが、経常利益は3,884百万円と68.4%増加し、過去最高となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も6,144百万円と大幅な増益となりました。利益率も大幅に改善し、好業績を上げています。
売上・利益の推移
売上高はコロナ禍の影響から徐々に回復しつつあり、第3四半期では第1四半期を上回る実績を残しています。一方で、営業利益以下の各段階利益は増加しており、事業の効率化と収益力の向上が進んでいることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は74,109百万円と前期末比2,020百万円増加しています。主な変動は、現金及び預金の減少と繰延税金資産の増加です。負債は35,177百万円と前期末比4,044百万円減少し、純資産は38,932百万円と前期末比6,063百万円増加しています。
資産の部
流動資産は34,719百万円と前期末比3,581百万円減少しました。一方、固定資産は39,389百万円と前期末比5,601百万円増加しており、特に繰延税金資産の増加が大きな変動要因となっています。
負債の部
流動負債は10,372百万円と前期末比2,095百万円減少し、固定負債は24,804百万円と前期末比1,948百万円減少しています。借入金の返済が進んでいるため、財務体質の改善が進んでいることがわかります。
純資産の部
純資産は38,932百万円と前期末比6,063百万円増加しました。これは主に、利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率も52.4%と高い水準を維持しており、財務基盤は安定的に推移しています。
ROAとROE
ROAは前期の3.2%から5.2%に、ROEも前期の△15.1%から16.0%と大幅に改善されています。これは、事業の効率化と収益力の向上により、資産や資本の生産性が高まってきたためと考えられます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については記載がありませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは3,928百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2,176百万円の支出となっており、設備投資や新規出店に伴う支出が増加しているようです。
配当の支払額
当四半期の配当の支払額については特に記載がありません。過去の実績を見ると、安定した配当を行っていることがわかります。今後も業績の回復に伴い、株主還元の拡充が期待できそうです。
今後の展望
新型コロナウイルス感染症の影響から徐々に回復し、会議やセミナー、研修などの需要が堅調に推移しています。また、新規出店も積極的に進めており、さらなる事業基盤の強化が期待されます。今後も収益力の向上と財務体質の改善を進め、持続的な成長を目指していくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ティーケーピーは、新型コロナウイルス感染症の影響から徐々に回復しつつあり、会議やホテル事業の需要増加により、業績が大幅に改善されています。特に、経常利益や四半期純利益の増加は顕著で、収益性の向上が進んでいることがわかります。今後も、新規出店や事業基盤の強化に取り組み、持続的な成長を目指していくと考えられます。
株式会社ティーケーピーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ティーケーピーの決算日は2月末日で、2024年2月期第3四半期の決算を発表しました。過去の実績を見ると、安定した配当を行っていることがわかります。今後は業績の回復に伴い、株主還元の拡充が期待できそうです。