このたび、ホームセンター大手のアレンザホールディングス株式会社の2023年3月から11月までの決算報告が発表されました。同社は、ホームセンターのダイユーエイト、タイム、ホームセンターバローなどを擁する企業グループです。
企業情報
企業名: アレンザホールディングス株式会社
証券コード: 35460
決算期: 2023年2月期
アレンザホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アレンザホールディングス株式会社の決算期は2月期で、第3四半期の決算発表は毎年1月頃に行われます。今回発表された決算は、2023年3月1日~11月30日までの第3四半期の業績報告になります。
主な事業
アレンザホールディングス株式会社グループは、ホームセンター事業が中核をなしています。ダイユーエイト、タイム、ホームセンターバローなどのホームセンターを全国に300店舗以上展開しています。ホームセンター以外にもペットショップ「アミーゴ」、工具店などの専門店を運営しています。同社は、中期的に「Challenge3000」という営業収益3,000億円、経常利益率5%の目標を掲げて事業拡大を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は、営業収益1,122億7,000万円(前年同期比0.7%増)、営業利益31億3,600万円(同29.7%減)、経常利益35億2,500万円(同26.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益21億5,500万円(同22.3%減)となりました。経常利益率は3.1%と、目標の5%には及ばなかった一方で、営業収益は過去最高を更新しました。
売上・利益の推移
アレンザホールディングスの過去3年の業績は、売上高が149,191百万円(2023年2月期)、営業利益が6,565百万円(2022年11月期)と、堅調に推移しています。ただし、2023年11月期第3四半期では、前年同期比で営業利益が29.7%減少しており、利益面での課題も見られます。同社は、PB商品の開発や専門店の出店などに注力することで、収益力の向上を目指しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月末時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は906億8,200万円で、前期末比81億8,900万円増加しています。現金及び預金、棚卸資産などが増加しています。
負債の部
負債合計は598億9,900万円で、前期末比64億5,700万円増加しています。支払手形及び買掛金、電子記録債務、短期借入金が増加しています。
純資産の部
純資産は307億8,300万円で、前期末比28億1,700万円増加しています。利益剰余金の増加などにより、自己資本比率は32.5%となりました。
ROAとROE
直近のROAは3.9%、ROEは7.1%となっています。前期比では少し低下しています。これは、今期の利益率の悪化が主な要因です。同社は今後の事業拡大とコスト削減に努め、収益性の向上を目指す必要があるでしょう。
キャッシュフロー
第3四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は公表されていませんが、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローが49億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが78億円の支出となっており、財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などで13億円の支出となっています。
配当の支払額
第8期(2023年2月期)の年間配当金は38円(中間配当19円、期末配当19円)となる予定です。このペースで配当が続けば、利益配分に対する株主還元は適切に行われているといえるでしょう。
今後の展望
アレンザホールディングスは、ホームセンター事業の収益基盤強化に注力しつつ、ペット専門店などの専門店の出店も積極的に行っています。また、最近では工具資材のプロショップも新規出店するなど、事業ポートフォリオの拡充にも取り組んでいます。今後も中期目標の達成に向けて、収益性の向上と事業の多様化に努めていくものと期待されます。
編集部のまとめ
アレンザホールディングス株式会社は、ホームセンターを中核事業とする大手流通企業です。当期は売上高が過去最高を更新するなど、順調な業績を残しました。一方で利益率の低下が課題となっています。同社は、収益力強化に向けてPB商品の拡充やドミナントエリアの深耕、さらには新業態の開発にも取り組んでおり、今後の業績改善が期待されます。
アレンザホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アレンザホールディングス株式会社の決算期は2月期で、第3四半期の決算発表は毎年1月頃に行われます。また、同社の年間配当金は38円と、株主還元に努めていることがわかりました。今後の事業拡大と収益性の向上に注目が集まりますね。