株式会社ジェネレーションパスが第2四半期決算を発表しました。売上高は8,017百万円と前年同期比3.1%の増収となり、営業利益も46.6百万円と堅調に推移しています。同社は「ECで蓄えたマーケティングデータをアジアに循環させることで、お客様が望む商品開発や原材料の調達などアジア圏を跨ぐアジアンバリューチェーンを構築する」ことを掲げ、ECマーケティング事業での販売拡大とアジアを中心とした商品企画・製造体制の強化に注力しています。今後も持続的な成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ジェネレーションパス
証券コード: E30881
決算期: 2023年11月1日~2024年10月31日
株式会社ジェネレーションパスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ジェネレーションパスの決算日は10月31日です。第2四半期決算の期間は2023年11月1日~2024年4月30日となっています。
主な事業
株式会社ジェネレーションパスは、eコマース(EC)マーケティング事業と商品企画関連事業を主力事業としています。ECマーケティング事業では、自社で企画した商品をAmazonやYahoo!ショッピングなどのECモールで販売しています。一方、商品企画関連事業では、主に機能性繊維製品の企画・製造・販売を手がけています。近年は「アジアンバリューチェーン」の構築に注力しており、アジアを中心とした調達・生産体制の強化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期第2四半期の業績は、売上高8,017百万円、営業利益46.6百万円となりました。前年同期と比べて増収増益となっています。利益率の面では、ECマーケティング事業での高利益率商品の販売拡大と各種コストダウン施策が奏功し、利益率が改善傾向にあります。一方、商品企画関連事業では納期の集中による生産効率の低下などの影響で利益率が低下しましたが、全体としては堅調な業績となりました。
売上・利益の推移
直近3期の売上高推移は、2022年10月期7,775百万円、2023年10月期(見込み)8,017百万円、2024年10月期(計画)8,500百万円と、好調な推移となっています。利益面でも、2022年10月期の営業利益57.9百万円から2024年10月期(計画)は120百万円まで増益基調にあります。同社はECマーケティング事業の更なる拡大とアジア市場への展開などにより、売上高・利益ともに中長期的な成長を目指しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2024年4月末時点の総資産は4,471百万円で、前期末から53百万円増加しています。流動資産は4,137百万円、固定資産は333百万円となっています。流動資産の増加は、販売に向けた原材料の調達などによる原材料及び貯蔵品の増加が主因です。一方、固定資産は有形固定資産の減少などにより減少しています。
負債の部
負債合計は2,565百万円で、前期末から58百万円増加しています。流動負債が2,469百万円、固定負債が96百万円となっています。流動負債の増加は、主に仕入れ等による支払手形及び買掛金の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は1,905百万円で、前期末から4百万円減少しています。利益剰余金が6百万円増加し、為替換算調整勘定も15百万円増加しましたが、非支配株主持分が25百万円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は2.2%、ROE(自己資本利益率)は1.4%となっています。前期に比べROAは0.3ポイント、ROEは0.5ポイント低下しています。これは、利益水準の改善が先行投資に伴う費用増加に追いついていないことが要因です。今後は収益性の向上とともに、資産効率の改善にも注力していく必要があります。
キャッシュフロー
当期のキャッシュフローは、営業活動で13百万円の資金を獲得し、投資活動では103百万円の資金を獲得、財務活動では113百万円の資金を使用しました。この結果、現金及び現金同等物は前期末比7百万円減少し、885百万円となりました。短期的には資金は問題ありませんが、今後の事業拡大に合わせて資金調達の検討が必要になってくるでしょう。
配当の支払額
直近の配当実績はありませんが、同社は株主還元の強化にも注力しており、配当性向20%程度を目標としています。今後の業績次第では、株主の皆様への利益還元が期待できると考えられます。
今後の展望
同社はマーケティングデータを活用したECビジネスの拡大とアジアを中心とした商品企画・生産体制の強化に注力しています。ECマーケティング事業ではD2C商品の販売拡大や物流効率化などによる利益率改善に取り組み、一方の商品企画関連事業では生産能力の増強や材料調達先の多様化などで競争力強化を図っていきます。これらの施策により、中長期的な成長と収益力の向上が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ジェネレーションパスは、EC事業と商品企画事業を二本柱に、国内外での事業拡大に取り組んでいます。第2四半期の業績は増収増益を達成し、中長期的な成長ポテンシャルを示しています。今後はEC事業での収益性改善と、商品企画事業での競争力強化により、更なる収益拡大が期待されます。株主還元の強化にも注力しているため、投資家の注目を集める企業と言えるでしょう。
株式会社ジェネレーションパスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は10月31日で、第2四半期決算は2023年11月1日~2024年4月30日となっています。配当については、直近では実施されていませんが、今後の業績次第では株主還元の強化が期待できると考えられます。