株式会社東海ソフトの決算報告が注目を集めています。東海ソフトは、組込み関連事業、製造・流通及び業務システム関連事業、金融・公共関連事業などを手がける総合ソフトウェア会社です。
企業情報
企業名: 東海ソフト株式会社
証券コード: E34663
決算期: 2023年5月31日
東海ソフト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東海ソフト株式会社は、6月1日から5月31日までを事業年度としています。そのため、第2四半期(2023年9月1日~11月30日)の決算が発表されたということになります。
主な事業
東海ソフト株式会社は、ソフトウェア開発を主軸とした事業を展開しています。主力事業の組込み関連事業では、自動車や民生・産業機器向けの組込みソフトウェア開発を手がけています。製造・流通及び業務システム関連事業ではERP・SCMシステムの開発やDX支援を行っています。さらに金融・公共関連事業では、金融機関や自治体向けのシステム開発にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
東海ソフト株式会社の当第2四半期の売上高は4,232,854千円と、前年同期比で12.4%増と好調な結果となりました。利益面では、営業利益が480,423千円、経常利益が481,813千円と、いずれも前年同期比で2割近い増加を示しました。
売上・利益の推移
過去2年間の推移を見ると、東海ソフト株式会社の売上高は7,718,492千円から8,018,940千円へと増加。利益面でも経常利益が623,762千円から481,813千円へと大きく伸びています。ソフトウェア開発需要の高まりを背景に、順調な業績推移を示しているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
東海ソフト株式会社は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について確認していきます。
資産の部
当第2四半期末時点の総資産は8,018,940千円で、前事業年度末比では232,739千円の増加となりました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものです。
負債の部
負債合計は3,085,518千円となり、前事業年度末から3,758千円減少しています。支払手形及び買掛金の増加などがあった一方で、長期借入金の返済などがあったためです。
純資産の部
純資産合計は4,933,421千円と、前事業年度末から236,497千円増加しました。四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことが主な要因です。
ROAとROE
東海ソフト株式会社のROA(総資産経常利益率)は6.0%、ROE(自己資本利益率)は6.5%となっています。直近の2年間で大幅な改善が見られ、収益性の向上が確認できます。IT投資需要の高まりを背景に、事業領域の拡大と収益力強化に取り組んでいるものと思われます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが228,582千円の収入となっています。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは309,481千円の支出となりました。これは主に長期借入金の返済と配当金の支払いによるものです。全体としては110,521千円の減少となりましたが、手元流動性は高い水準にあるといえるでしょう。
配当の支払額
東海ソフト株式会社は、2023年7月14日開催の取締役会において、1株当たり30円の配当を実施しました。前期に比べ14円の増配となっており、業績好調を反映した形となっています。株主還元にも積極的に取り組んでいるようです。
今後の展望
今後の事業環境は、自動車向けCASE分野やDX支援など、東海ソフトの得意領域での需要が伸び続けると見られています。品質管理の強化や人材投資など、収益力向上に向けた取り組みも着実に進展しているようです。ソフトウエア開発需要の高まりを確実に取り込み、更なる業績拡大が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
東海ソフト株式会社の決算は、売上高、営業利益、経常利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。各事業分野でのデジタル化需要の高まりに呼応する形で、業績を伸ばしています。品質管理強化、人材投資などにも注力し、収益力の向上にも着手しているのも特徴的です。今後の持続的成長が期待できる決算内容だといえるでしょう。
東海ソフト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東海ソフト株式会社は6月1日から翌年5月31日までを事業年度としており、第2四半期の決算を発表しました。配当については、1株30円と前期比14円の増配を実施しました。業績好調を反映した形となっています。今後もソフトウェア開発需要の取り込みに注力し、さらなる成長が期待されます。