株式会社ブラスの2023年8月1日から2024年4月30日までの第3四半期決算が発表されました。ウエディング事業を展開する同社は、売上高9,583,367千円、営業利益460,896千円と前年同期比で減収減益となりました。しかし、1組当たりの披露宴単価は4,029千円と好調を維持しており、厳しい経営環境の中でも着実に実績を残しています。
企業情報
企業名: 株式会社ブラス
証券コード: 24240
決算期: 2023年8月1日~2024年7月31日
株式会社ブラスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ブラスは決算期を7月31日としており、本四半期決算は2023年8月1日から2024年4月30日までの第3四半期の実績となります。
主な事業
株式会社ブラスはウエディング事業を主力としており、挙式や披露宴の企画・運営を行っています。全国に複数のウエディングプラザを展開し、個性的な結婚式の演出を得意としています。また、最近では披露宴等のオンライン配信サービスの提供にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は9,583,367千円、営業利益は460,896千円と前年同期比でそれぞれ減少しましたが、1組当たりの披露宴単価は4,029千円と引き続き好調に推移しています。厳しい経営環境の中でも、ウエディングの質の向上により収益性を維持できているようです。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は9,583,367千円から13,260,522千円と増加傾向にある一方で、営業利益は460,896千円から949,561千円と減少しています。この背景には、原材料価格高騰や人件費上昇など、収益環境が厳しくなっているためと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ブラスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は10,838,515千円で前期末比301,914千円の減少となっています。一方、負債合計は7,040,669千円で前期末比471,249千円減少し、純資産合計は3,797,846千円と前期末比169,335千円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,634,768千円と前期末比712,276千円減少しましたが、有形固定資産が7,004,615千円と前期末比335,316千円増加しています。これは主に新規出店に伴う設備投資によるものと見られます。
負債の部
負債の部では、1年内返済予定の長期借入金が1,257,267千円と前期末比775,503千円減少しています。一方で、長期借入金が2,514,631千円と前期末比447,370千円増加しており、長期資金の調達が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,994,532千円と前期末比247,892千円増加しています。これは、順調な業績を反映した結果と考えられます。
ROAとROE
株式会社ブラスのROA(総資産経常利益率)は4.5%、ROE(自己資本利益率)は7.5%となっています。前年同期比では両指標とも低下していますが、依然として一定の収益力を維持できている水準と言えるでしょう。今後の課題は、収益環境の厳しい中でも利益率を向上させていくことだと考えられます。
キャッシュフロー
株式会社ブラスの当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが472,505千円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが393,314千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが790,467千円の支出となっています。設備投資と借入金の返済が主な支出の内容となっています。
配当の支払額
株式会社ブラスは2023年10月に1株当たり6円の期末配当を実施しました。前期と比べ2円の増配となっており、株主還元の強化が図られています。
今後の展望
株式会社ブラスは、アフターコロナの結婚需要に着目しながら、引き続き個性的な結婚式の提案に注力していく方針です。また、オンラインサービスの拡充や、新規出店による顧客の獲得にも力を入れていく予定です。厳しい経営環境が続くものの、同社の独自性と顧客とのきめ細かな対応が評価され、今後の業績改善が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ブラスは、ウエディング事業を中心とした業績を安定的に残しています。コロナ禍からの回復を背景に、1組当たりの披露宴単価は好調に推移しており、収益面でも一定の成果を上げています。一方で、原材料価格高騰や人件費上昇などの課題にも直面していますが、新規出店やオンラインサービスの拡充など、積極的な事業展開で収益改善に取り組むことが期待されます。
株式会社ブラスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ブラスの決算日は7月31日で、直近の第3四半期決算は2023年8月1日から2024年4月30日までの業績となっています。また、同社は2023年10月に1株当たり6円の期末配当を実施しており、前期比2円の増配となっています。今後も株主還元の拡充が期待されます。