アセンテック株式会社の2024年2月期第1四半期決算が発表されました。経常利益は235,369千円と好調な業績を示し、企業の成長が顕著にわかります。今後も自社製品の開発や戦略的な事業提携など、積極的な経営を行っていくことが注目されます。この決算内容をご紹介します。
企業情報
企業名: アセンテック株式会社
証券コード: 35650
決算期: 2月期
アセンテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アセンテック株式会社の決算日は1月31日で、決算発表は6月下旬に行われます。年4回の四半期決算と年1回の本決算が行われる予定です。
主な事業
アセンテック株式会社はITインフラ事業を主力としています。具体的には、仮想デスクトップサービス、サイバーセキュリティ対策、ITコンサルティングなどを手掛けています。
近年は自社製品の開発に力を入れており、生成AI向けのクラウドサービスの提供など、顧客ニーズに合わせた新しい取り組みにも注目が集まっています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第1四半期の業績は、売上高2,843,646千円、経常利益235,369千円となりました。
利益率は経常利益率が8.3%と高水準を維持しています。コストコントロールが適切に行われ、収益性が良好といえます。
売上・利益の推移
前期の売上高は6,226,367千円、経常利益は480,600千円でした。
今期第1四半期の業績は前期同期比で大幅な増加となっており、事業拡大が順調に進んでいることが分かります。
今後も中長期的に安定した収益基盤を築いていくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2024年4月30日時点の連結貸借対照表では、総資産が5,391,318千円となっています。前期末と比べると769,747千円増加しています。
資産の部
流動資産は4,540,900千円で、前期末から626,078千円増加しています。現金及び預金が減少しましたが、売掛金と商品が大きく増加したことが主な要因です。
固定資産は850,418千円となっています。
負債の部
流動負債は2,136,088千円で、前期末から676,332千円増加しました。買掛金と契約負債が大幅に増加しているのが特徴的です。
純資産の部
純資産合計は3,174,888千円となっており、前期末から54,019千円増加しています。利益剰余金の積み上がりにより、自己資本比率は58.8%と健全な水準が維持されています。
ROAとROE
2024年2月期第1四半期のROAは4.4%、ROEは5.2%となっています。
前期と比べてROAは低下しているものの、ROEは改善傾向にあり、資本効率の向上が見られます。市場環境の変化に適応しつつ、収益力と資本効率の両立を図っていくことが重要だと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは243,268千円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは245,141千円の支出で、主に子会社株式の取得に伴うものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは132,758千円の支出で、配当金の支払いが主な要因です。
配当の支払額
2024年2月期第1四半期には1株当たり10円の配当を実施しました。前期からの増配となっており、株主還元の強化に努めていることがうかがえます。今後も着実な業績拡大に伴い、配当水準の向上が期待できそうです。
今後の展望
アセンテック株式会社は、「自社製品の開発と展開」、「ストックビジネス(継続収入)の拡大」、「戦略的事業・資本提携の拡大」の3つの事業戦略に注力していく方針です。
仮想デスクトップやサイバーセキュリティ分野での提案力強化に加え、新規事業の立ち上げにも果敢に取り組んでおり、今後の業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
アセンテック株式会社の2024年2月期第1四半期決算は、売上高、経常利益ともに好調な結果となりました。
IT需要の高まりを背景に、自社製品の開発や戦略的提携などにも積極的に取り組んでおり、今後も安定した成長が期待できます。
株主還元の面でも、着実な配当増加が見られることから、投資家の注目も高まっています。引き続き、同社の動向を注視していく必要があるでしょう。
アセンテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アセンテック株式会社の決算日は毎年1月31日で、決算発表は6月下旬に行われます。
2024年2月期第1四半期の業績は好調で、経常利益が235,369千円、1株当たりの配当は10円と前期から増配となりました。
今後も自社製品の強化やM&Aなど、積極的な事業展開が期待されます。