株式会社アシロの四半期決算報告書が発表されました。快調な業績を示しています。売上収益は前年同期比43.1%増と大幅に伸長し、業績は順調に推移していることがわかります。保険事業の減損があったものの、メディア事業やHR事業が牽引し、安定した成長軌道にあるようです。
企業情報
企業名: 株式会社アシロ
証券コード: E34994
決算期: 2024年10月期
株式会社アシロの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アシロの決算日は10月31日です。四半期決算は2月、5月、8月、11月と年4回行われており、2024年10月期第2四半期の決算報告が発表されました。
主な事業
株式会社アシロは、メディア事業、HR事業、保険事業の3つを主要なセグメントとしています。メディア事業では、弁護士向けのリーガルメディアと、企業向けの派生メディアを運営しています。HR事業では、人材紹介サービスと人材派遣サービスを提供しており、保険事業では弁護士費用保険の販売を行っています。これらの事業を通じて総合的なサービスを展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上収益2,126,445千円と前年同期比43.1%増と大幅な増収となりました。一方で、営業損失41,375千円、税引前四半期損失46,781千円となり、利益面では低調な結果となりました。これは、保険事業におけるのれんの減損損失の計上などが影響したためです。
売上・利益の推移
過去2期の連結業績を見ると、売上収益は2022年10月期3,197,782千円から2023年10月期3,721,079千円へと順調に拡大しています。利益面では、2022年10月期の税引前利益2,217,209千円から2023年10月期の税引前損失46,781千円へと大幅に悪化しました。これは主に保険事業における減損損失の計上による影響です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アシロの2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計3,559,946千円、負債合計1,534,076千円、純資産合計2,025,871千円となっています。前期末と比べると資産は減少、負債は増加、純資産は減少しています。これは主に、のれんの減損損失や配当金の支払いなどによる影響です。
資産の部
資産の部では、流動資産1,898,682千円、非流動資産1,661,264千円となっています。流動資産は前期末比で増加し、非流動資産は減少しています。これは主に、のれんの減損損失の影響によるものです。
負債の部
負債の部では、流動負債938,867千円、非流動負債595,209千円となっています。前期末比で流動負債は増加、非流動負債は減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金608,453千円、資本剰余金860,333千円、利益剰余金598,661千円となっています。前期末と比べると利益剰余金が減少しています。
ROAとROE
株式会社アシロのROAは2.13%、ROEは△6.17%となっています。前期と比べるとROAは低下、ROEはマイナスに転じています。これは主に税引前四半期損失の計上により利益が悪化したことが影響しています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが228,060千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが4,896千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが213,715千円の支出となっています。期末の現金及び現金同等物は1,235,402千円となっています。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間では、1株当たり13.61円の期末配当を実施しています。前期比では増配となっており、株主還元の充実が伺えます。
今後の展望
株式会社アシロは2025年10月期に売上収益55億円、営業利益11億円の達成を目標とする中期経営計画を策定しています。当第2四半期は減損損失の影響により利益面で低調な結果となりましたが、メディア事業やHR事業の好調な業績を背景に、今後の成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アシロの2024年10月期第2四半期の決算は、減損損失の影響があったものの、売上収益は大幅に増加しており、中期的な成長軌道に乗っていると評価できます。今後の事業展開に注目が集まりそうです。また、株主還元の充実も評価できる決算内容だと言えるでしょう。
株式会社アシロの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アシロの決算日は10月31日で、四半期決算を年4回行っています。当第2四半期では1株当たり13.61円の期末配当を実施しており、株主還元の充実が図られています。今後の業績と成長に期待が高まる決算内容だと言えるでしょう。