株式会社ケア21の第31期第2四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

医療・福祉
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弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社ケア21の最新の決算報告書が公開されました。介護サービスを中心に事業を展開する同社の業績は、高齢化の進展とともにステップアップを続けています。今回の四半期報告から、同社の経営状況や成長戦略など、注目すべきポイントをご紹介します。

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企業情報

企業名: 株式会社ケア21
証券コード: 23730
決算期: 11月決算

株式会社ケア21の決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社ケア21の決算期は11月で、毎年10月31日を期末日としております。定時株主総会は1月に開催され、四半期報告書は2月、5月、8月、11月に公表されます。

主な事業

株式会社ケア21は、高齢者向け介護サービスを中心に事業を展開しています。在宅系介護事業では訪問介護やデイサービスを、施設系介護事業では有料老人ホームやグループホームの運営を手がけています。
また、これらの介護事業に加え、障がい者支援事業保育事業ダイニング事業など、幅広い分野でサービスを提供しています。
介護業界では高齢化の進展に伴い需要が増大しており、ケア21はこの成長トレンドを捉えて着実に事業を拡大しています。

今期の業績と利益率は?

当第2四半期の連結売上高は219億46百万円と、前年同期比10.6%の増収となりました。一方で、サービス提供体制の維持に係るコストの増加などから経常損失は3億19百万円となっています。
売上高は好調に推移しましたが、人件費や原材料費の高騰により収益性が悪化したことが今期のポイントです。高齢化に伴う需要の増加を捉えつつ、コスト管理にも注力していく必要があるでしょう。

売上・利益の推移

ケア21の売上高は、2023年10月期に410億円を達成するなど、順調に増加してきました。一方で、利益面では2023年10月期の経常利益が1億97百万円と厳しい状況が続いています。
この背景には、人手不足に伴う人件費の増加や、食材・光熱費の高騰などのコスト上昇圧力があります。
今後は、介護従事者の処遇改善や、業務効率化による固定費の削減など、収益性の改善に取り組んでいく方針です。

四半期連結貸借対照表について

ケア21の当第2四半期末の総資産は、321億85百万円となっています。前期末から3億65百万円の増加です。

資産の部

流動資産は前期末比2億82百万円増の113億64百万円、固定資産は82百万円増の208億20百万円となりました。
現金及び預金は19億99百万円で前期末比6億6百万円減少しましたが、売掛金が増加したことなどから、全体としては資産が増加しています。

負債の部

負債総額は273億97百万円で、前期末比10億95百万円増となりました。
短期借入金や1年内返済予定の長期借入金の増加などから、流動負債は6億54百万円増の117億43百万円、固定負債は4億41百万円増の156億53百万円となっています。

純資産の部

純資産は前期末比7億30百万円減の47億87百万円となりました。
利益剰余金の減少や、その他有価証券評価差額金の減少などが主な要因です。
自己資本比率は14.9%と前期末から2.4ポイント低下しています。

ROAとROE

ケア21のROAは前期の0.6%から当期2Q時点で-0.9%に低下しています。また、ROEも前期の0.1%から-9.8%へと大幅に悪化しました。
これは、経常損失の計上や、資産効率の悪化などによるものです。
今後は人件費やコストの削減に取り組み、収益力の向上を目指していく必要があります。

キャッシュフロー

当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動で18百万円の支出投資活動で12億52百万円の支出財務活動で6億70百万円の収入となりました。
これにより、現金及び現金同等物は前期末から6億6百万円減少し、19億99百万円となっています。
今後の設備投資や借入返済などの資金需要に対応するため、さらなる財務体質の強化が課題となっています。

配当の支払額

ケア21は、年間10円の配当を行っています。
第2四半期の中間配当は1株7円で、年間配当予想も同額の1株当たり10円を見込んでいます。
配当性向は前期実績で2,173.9%と高い水準となっていますが、安定的な配当の維持に努めています。

今後の展望

ケア21は、高齢化に伴う介護需要の拡大を成長機会と捉え、サービスラインナップの拡充や新規出店を積極的に行っています。
一方で、人手不足や原材料高などのコスト上昇圧力に直面しているため、人材確保と生産性向上に取り組む必要があります。
今後は、収益性の改善とともに、ESGへの取り組み強化など、中長期的な企業価値向上につながる施策にも注力していく方針です。

編集部のまとめ

ケア21は、高齢化社会における介護需要の拡大を背景に、順調な事業拡大を続けてきました。
しかし当期は、人件費や原材料費の高騰などによって収益性が悪化しています。
今後は人材確保と業務効率化、収益力の改善に注力するとともに、ESGへの取り組みなど、中長期的な企業価値向上への取り組みにも期待が集まっていきそうです。

株式会社ケア21の決算日や配当についてまとめました。

株式会社ケア21は11月決算で、1月に定時株主総会を開催しています。
年間配当は1株10円を見込んでおり、第2四半期の中間配当は1株7円となっています。
高齢化に伴う需要増加を捉えつつ、人材確保やコスト管理にも注力することが今後の課題となりそうです。

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