古野電気株式会社の第73期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
スポンサーリンク

弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

古野電気株式会社は海運、漁業、産業用など様々な分野向けの電子機器を手がける老舗メーカーです。連結売上高が前年同期比27.0%増の825億円と大幅増収となり、営業利益も385.4%の大幅増益と好調な業績を残しました。部材調達の環境が改善したことや、販売価格への転嫁に努めたことが収益力向上につながりました。

スポンサーリンク

企業情報

企業名: 古野電気株式会社
証券コード: 68140
決算期: 2024年2月期

古野電気株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

古野電気株式会社の決算日は2月末日です。第3四半期決算は2023年11月30日が対象期間となります。

主な事業

古野電気株式会社は、舶用電子機器、産業用電子機器、無線LAN・ハンディターミナルなどを主力事業として展開しています。特に舶用事業では、商船、漁船、レジャーボートなど幅広い顧客に製品を提供しており、同社の業績の柱となっています。また、産業用事業では車載機器やヘルスケア機器など、様々な分野で高い技術力を発揮しています。

今期の業績と利益率は?

今期第3四半期の連結売上高は825億6百万円と前年同期比27.0%の大幅増収となりました。営業利益は64億28百万円と385.4%の大幅増益、経常利益は77億42百万円と235.7%増と非常に好調な業績を収めています。売上総利益率も39.2%と1年前から4ポイント向上しており、収益性の改善が進んでいます。

売上・利益の推移

過去3年間の業績を見ると、2023年2月期は売上高911億25百万円、経常利益25億93百万円と厳しい状況でしたが、今年度は急回復しています。第3四半期累計の売上高は前年比27.0%増の825億6百万円、経常利益は77億42百万円と大幅に改善しました。部材調達の環境改善に加え、価格転嫁が奏功したことが業績向上につながっています。

四半期連結貸借対照表について

2023年11月30日時点の連結貸借対照表を見ると、総資産は1,139億47百万円と前期末比7.1%増加しました。特に商品及び製品が63億4百万円増加したことが資産増加の主因です。一方、負債は530億4百万円と1.7%減少しました。純資産は609億43百万円と前期末比16.1%の大幅増加となり、自己資本比率は53.1%と財務体質の改善が進んでいます。

資産の部

流動資産は880億74百万円と前期末比7.1%増加しました。現金及び預金が減少した一方で、商品及び製品が増加したことが主な要因です。固定資産は259億73百万円と前期末比7.3%増加しました。有形固定資産や投資有価証券が増加しています。

負債の部

流動負債は392億79百万円と前期末比4.3%増加しました。短期借入金が減少した一方で、支払手形及び買掛金などが増加しています。固定負債は137億25百万円と前期末比16.0%減少しました。

純資産の部

純資産は609億43百万円と前期末比16.1%増加しました。利益剰余金の増加と為替換算調整勘定の増加が主な要因です。自己資本比率は53.1%と高水準を維持しています。

ROAとROE

2023年2月期のROAは2.4%、ROEは2.6%と低水準でしたが、今期第3四半期累計ではROAが8.9%、ROEが12.9%と大幅に改善しています。これは営業利益が大幅に増加したことや自己資本が増加したことで、収益性と資本効率が向上したことが要因です。今後も事業の選択と集中、コスト管理の強化などにより、収益性と資本効率を更に高めていく方針です。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは公表されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは大幅な黒字が見込まれます。これは増収増益による収益力の向上に加え、たな卸資産の増加を抑えられたことなどが寄与しているものと考えられます。一方で、固定資産の取得などに伴う投資活動によるキャッシュ・フローは赤字となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などにより減少しているものとみられます。

配当の支払額

古野電気株式会社は業績拡大に伴い、配当金を引き上げる方針です。2023年5月期の年間配当金は35円、2024年2月期の中間配当は1株当たり20円と、着実に増配しています。株主還元の強化に取り組んでおり、今後も業績に応じた適切な利益配分を行っていく計画です。

今後の展望

古野電気株式会社は、2030年までの経営ビジョンとして「安全安心・快適、人と環境に優しい社会・航海の実現」を掲げています。舶用事業では商船、漁船、プレジャーボート向けの需要が堅調で、また産業用事業でも車載機器やヘルスケア機器の好調が見込まれます。部材調達の改善や価格転嫁の推進により、収益性の向上が期待できます。引き続き成長投資と株主還元のバランスを取りながら企業価値の向上を目指していきます。

編集部のまとめ

古野電気株式会社は、舶用や産業用電子機器の分野で高い技術力と幅広い顧客基盤を持つ老舗メーカーです。今期は部材調達環境の改善や販売価格の適正化により、大幅な増収増益を記録しました。財務体質も改善しており、ROAやROEも大幅に上昇しています。今後も、安全・環境・快適といったニーズに応える製品の提供を通じ、持続的な成長を目指していくことが期待されます。

古野電気株式会社の決算日や配当についてまとめました。

古野電気株式会社の決算日は2月末日で、第3四半期決算は2023年11月30日が対象期間となります。配当については、2023年5月期の年間配当金が1株35円、2024年2月期の中間配当が1株20円と、増配路線を継続しています。今後も業績に応じた適正な利益配分を行う方針で、株主還元の強化に取り組んでいます。

タイトルとURLをコピーしました