ダイコー通産株式会社は、CATV関連市場向けおよび情報通信関連市場向けの販売事業を行う企業です。最新の四半期決算では、売上高8,293,818千円、経常利益406,200千円、四半期純利益270,695千円と、前年同期に比べ減収減益となりました。しかし、地方自治体の防災システムのデジタル化やFTTHの整備など、同社の主力事業は引き続き好調です。今後の更なる成長に期待が寄せられています。
企業情報
企業名: ダイコー通産株式会社
証券コード: 76730
決算期: 5月31日
ダイコー通産株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ダイコー通産株式会社の決算期は5月31日です。第2四半期決算は11月30日に行われます。
主な事業
ダイコー通産株式会社はCATVおよび情報通信関連分野の商品の販売を主な事業としています。具体的には、ケーブルや通信機器、情報機器などの販売を行っています。特に、総務省の「デジタル田園都市国家構想」に基づく通信インフラの整備や、警察庁のインフラ長寿命化計画に伴う通信設備の更新など、同社の得意分野である公共市場での受注が好調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期累計期間の業績は、売上高8,293,818千円、営業利益402,674千円、経常利益406,200千円、四半期純利益270,695千円となりました。前年同期比では、売上高は2.8%減、営業利益は8.0%減、経常利益は7.9%減、四半期純利益は8.4%減と、減収減益となっています。
売上・利益の推移
過去2期の業績推移をみると、売上高は8,534,808千円から8,293,818千円に減少し、経常利益は441,063千円から406,200千円に減少しています。利益率も売上総利益率が15.3%から15.4%に、経常利益率が5.2%から4.9%とそれぞれ低下しています。これは、大型案件の終了や競争激化による価格下落の影響が見られたためです。
四半期連結貸借対照表について
ダイコー通産株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額が14,697,295千円となっています。これは前期末比で593,987千円増加したことを示しています。
資産の部
流動資産は10,480,878千円で、前期末比102,831千円の増加となっています。これは主に現金及び預金の増加や売掛金の増加によるものです。固定資産は4,216,417千円で、前期末比490,156千円の増加となっています。
負債の部
流動負債は6,806,356千円と、前期末比799,168千円の増加となっています。これは主に買掛金の増加と短期借入金の増加によるものです。固定負債は365,712千円と、前期末比220,393千円の減少となっています。
純資産の部
純資産合計は7,525,226千円で、前期末比14,212千円の増加となっています。これは主に利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
ダイコー通産株式会社のROAは2.8%、ROEは3.6%となっています。前年同期と比べROAは0.3ポイント、ROEは0.4ポイント低下しています。これは売上高や利益の減少により、収益性が若干悪化したことが要因です。今後は、受注拡大や利益率の改善に取り組み、収益性の向上を目指す必要があると考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは939,629千円の収入となりました。これは主に税引前四半期純利益の計上や売上債権の回収によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは746,906千円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは61,943千円の支出となりました。
配当の支払額
ダイコー通産株式会社は、第2四半期累計期間において1株当たり49円の配当を実施しました。前年同期比では1円の増配となっています。今後も株主還元を重視した安定的な配当を続けていくことが期待されます。
今後の展望
ダイコー通産株式会社は、CATV及び情報通信関連分野での受注拡大に注力していく方針です。特に総務省の「デジタル田園都市国家構想」に基づく光ファイバー網の整備や、警察庁の通信設備更新などの公共投資関連案件の受注が期待されています。また、収益性の改善にも取り組み、今後の業績回復と企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
ダイコー通産株式会社は、CATV関連市場や情報通信関連市場での販売事業を展開しており、公共インフラ整備需要を背景に安定した業績を維持しています。当期は減収減益となりましたが、通信網の整備や防災システムのデジタル化など、同社の主力事業への需要は今後も底堅く推移すると見られます。地域密着型の事業展開と収益性の改善に取り組み、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
ダイコー通産株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ダイコー通産株式会社の決算日は5月31日で、第2四半期は11月30日に行われます。また、当期の1株当たり配当金は49円と、前期から1円増加しました。今後も安定的な株主還元を継続していく方針のようです。