株式会社安川電機の2024年2月期第1四半期決算報告書をまとめました。安川電機は世界最大級の産業用ロボットメーカーとしても知られ、電機機器の開発・製造・販売を行っている老舗企業です。興味深い決算内容になっているので、ぜひ確認してみてくださいね。
企業情報
企業名: 株式会社安川電機
証券コード: 65060
決算期: 2024年2月期
株式会社安川電機の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社安川電機の決算期は2月末となっています。第1四半期は2024年3月1日から2024年5月31日までの期間を対象にしています。
主な事業
安川電機の主な事業は、モーションコントロール事業、ロボット事業、システムエンジニアリング事業の3つです。ACサーボモータやロボット、産業用オートメーションシステムの開発・製造・販売を行っており、幅広い産業分野でグローバルに事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上収益は1,324億8百万円、営業利益は111億18百万円となりました。前年同期比で7.1%の減収、32.4%の減益となっています。市場環境の変化に影響を受けましたが、利益率は8.4%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近の2024年2月期は5,756億58百万円の売上収益と577億19百万円の営業利益を計上しており、10.0%の高い営業利益率でした。足元の第1四半期は前年同期から減収減益となっているものの、中長期的には堅調な業績推移が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
安川電機の四半期連結貸借対照表を見ると、主な特徴として、資産7,264億5百万円、負債3,071億2百万円、純資産4,193億2百万円となっています。安定した財務基盤を有していると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が498億81百万円、棚卸資産が2,166億83百万円となっています。営業債権も1,622億86百万円と健全な水準を維持しています。
負債の部
負債の部では、営業債務が624億72百万円、借入金が930億7百万円となっています。負債の大半は短期の性質のものとなっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,073億11百万円と大きな水準を維持しています。自己資本比率は56.5%と良好な水準にあります。
ROAとROE
安川電機のROA(総資産利益率)は9.8%、ROE(自己資本利益率)は10.6%となっています。いずれも前期からやや低下しているものの、依然として高水準の収益性を示しています。事業の成長性と効率性が高く、株主価値も向上していると評価できます。
キャッシュフロー
キャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが158億97百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが95億92百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが26億10百万円の収入となりました。フリー・キャッシュ・フローは63億5百万円の黒字を確保できています。
配当の支払額
安川電機は、第1四半期末時点で1株当たり32円の期末配当を実施する予定です。前期と同水準の配当を行う見込みで、株主還元の姿勢が堅持されています。
今後の展望
安川電機は半導体・電子部品、自動車、製造業全般における設備投資需要の回復に期待しています。中長期的には省エネルギーや自動化ニーズの高まりを捉えた事業展開が期待できます。引き続き、高収益体質の維持と株主還元の充実を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社安川電機の2024年2月期第1四半期決算は、前年同期比で減収減益ながらも、高い収益性と財務基盤を維持しています。既存事業の強みを活かしつつ、省エネ・自動化需要の取り込みにも注力しており、中長期的な成長が期待できる企業だと評価できるでしょう。株主還元もしっかりと行われており、投資家にとっても魅力的な企業といえます。
株式会社安川電機の決算日や配当についてまとめました。
2024年2月期の決算は2024年7月8日に発表され、第1四半期決算の対象期間は2024年3月1日から2024年5月31日までとなっています。配当については、1株当たり32円の期末配当を予定しており、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。今後の事業展開と業績への期待が高まる企業といえるでしょう。