株式会社識学の2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算報告書をご紹介します。識学は組織のパフォーマンス向上を支援するコンサルティング会社で、スポーツエンタテインメントやベンチャーキャピタル事業も展開しています。
企業情報
企業名: 株式会社識学
証券コード: E34634
決算期: 2月
株式会社識学の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社識学の決算期は2月で、毎年7月10日までに四半期報告書を提出することが義務付けられています。今回の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期の決算報告です。
主な事業
株式会社識学の主な事業は組織コンサルティング事業、スポーツエンタテインメント事業、VCファンド事業、ハンズオン支援ファンド事業の4つです。
組織コンサルティング事業ではマネジメントコンサルティングサービスとプラットフォームサービスを提供し、顧客企業の生産性向上を支援しています。
スポーツエンタテインメント事業ではプロバスケットボールチームの運営を行い、地域密着型クラブとしての認知度向上にも注力しています。
VCファンド事業とハンズオン支援ファンド事業では、成長する組織への投資と支援を行っています。
今期の業績と利益率は?
当社の2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期の業績は、売上高が13億3,000万円と前年同期比で11.2%の増収となりました。
営業利益は9,036万円に改善し、前年同期の営業損失から大幅に好転しました。経常利益も1億1,018万円と黒字化し、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億665万円となりました。
売上・利益の推移
組織コンサルティング事業の売上高は11億5,997万円と前年同期比10.8%増と好調に推移しています。
スポーツエンタテインメント事業の売上高は1億7,010万円と前年同期比43.4%増と大幅な増収となりました。
VCファンド事業とハンズオン支援ファンド事業の2事業は先行投資段階のため営業損失となりましたが、全体では増収増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当社の2024年5月31日現在の四半期連結貸借対照表の状況は以下のとおりです。
資産の部
総資産は45億500万円で、前連結会計年度末と比べ5,952万円減少しました。流動資産は37億5,868万円、固定資産は7億4,181万円となっています。
負債の部
負債合計は13億7,925万円で、前連結会計年度末と比べ9,561万円減少しました。流動負債が11億1,506万円、固定負債が2億6,418万円となっています。
純資産の部
純資産合計は31億2,125万円で、前連結会計年度末と比べ3,609万円増加しました。自己資本比率は51.0%となっています。
ROAとROE
当第1四半期連結会計期間末のROAは2.4%、ROEは3.5%となっています。
ROAはやや低い水準にあるものの、ROEは3.5%と収益性の向上がみられます。今後の拡大に向けた先行投資が進んでおり、これらの指標は今後改善していくと期待できます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結会計期間のキャッシュ・フロー計算書は作成されておらず、詳細な情報は開示されていません。
ただし、現金及び預金が前連結会計年度末から3億9,613万円減少していることから、設備投資やM&Aなどの積極的な投資活動が行われたと考えられます。
配当の支払額
当第1四半期連結累計期間において、配当の支払いは行われていません。
当社は成長投資に注力しているため、現時点では配当の実施は予定されていないようです。
今後の展望
当社は「識学を広める事で人々の持つ可能性を最大化する」という企業理念の実現に向けて、組織コンサルティング事業の拡大、スポーツエンタテインメント事業の強化、VC/ハンズオン支援ファンド事業の推進に注力していきます。
特にスポーツ事業では2024-25シーズンのBリーグ昇格を目指し、地域密着型クラブの確立に取り組んでいきます。
中長期的には、コンサルティング事業とファンド事業における相乗効果を発揮し、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社識学の2024年3月~5月期の決算は増収増益となり、営業利益、経常利益、純利益ともに黒字化しました。組織コンサルティング事業とスポーツエンタテインメント事業が伸びを示し、全体としても順調な滑り出しです。
今後は、コンサルティング事業の拡大、スポーツ事業の強化、投資事業の推進など、各事業の相乗効果を発揮することで、企業価値のさらなる向上が期待できそうです。
株式会社識学の決算日や配当についてまとめました。
株式会社識学の決算期は2月で、毎年7月10日までに四半期報告書を提出することが義務付けられています。この度の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期の業績報告でした。
当第1四半期では増収増益となり、事業別にも順調な滑り出しとなっています。配当については現時点では実施予定はありませんが、今後の成長投資に注力していく方針のようです。