株式会社コメダホールディングスの2024年2月期第1四半期決算が発表されました。喫茶店のFC事業を運営するコメダホールディングスは、店舗数の拡大を続けつつ、お客様の需要に合わせた季節商品の提供などで収益を伸ばしてきました。今回の決算では、売上収益が前年同期比5.7%増加し、利益率の高い事業展開が確認できました。今後も安定した業績を維持しつつ、ますなる事業拡大に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社コメダホールディングス
証券コード: 35430
決算期: 2月
株式会社コメダホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社コメダホールディングスの決算期は2月で、第1四半期決算は毎年5月頃に発表されます。今回報告された決算は2024年2月期第1四半期(2024年3月1日~2024年5月31日)の業績です。
主な事業
株式会社コメダホールディングスは、「珈琲所コメダ珈琲店」を中心とするFC事業を行っています。FC加盟店に対して、店舗の出店や運営指導、食材の供給などを行っています。また、自社でも直営店を展開し、新商品の開発などにも取り組んでいます。ライフスタイルの変化に合わせて、季節限定の商品や外部企業とのコラボ商品の販売といった施策にも力を入れ、顧客層の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上収益が11,050百万円と前年同期比5.7%増加しました。一方で、原材料価格やエネルギーコスト、人件費の上昇などがあったものの、営業利益は2,111百万円、営業利益率は19.1%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
コメダホールディングスの売上高は近年順調に増加しており、2023年2月期には43,236百万円の売上を達成しました。利益面でも、営業利益は2023年2月期に8,717百万円と高い水準を維持しています。今期も引き続き増収増益が見込まれ、外食産業の中で高い収益性を誇る企業の一つと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
コメダホールディングスの直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は100,362百万円となっています。主な内訳は、現金及び現金同等物が6,453百万円、店舗運営に不可欠な有形固定資産が12,713百万円、無形資産が38,781百万円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が17,401百万円で、前期末比2,012百万円減少しています。これは主に現金及び現金同等物の減少によるものです。一方、非流動資産は82,961百万円で、前期末比398百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が12,118百万円で、前期末比1,440百万円減少しています。これは主に未払法人所得税の減少によるものです。また、非流動負債が45,622百万円で、前期末比482百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部は、42,622百万円となっています。これは主に四半期利益1,437百万円の計上、一方で配当金1,237百万円の支払いによるものです。自己資本比率は42.5%と、財務の健全性が保たれています。
ROAとROE
コメダホールディングスは、高収益体質を維持しており、ROA(総資産利益率)は11.8%、ROE(自己資本利益率)は13.5%と、業界トップクラスの水準を誇っています。既存店の収益力向上や新規出店による売上拡大、さらには M&Aなども視野に入れ、収益性と資本効率の向上に努めています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,068百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが848百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローが3,399百万円の支出となりました。現金及び現金同等物の当第1四半期末残高は6,453百万円と、安定した財務基盤を維持しています。
配当の支払額
コメダホールディングスは、株主還元の一環として安定配当の実施に努めています。当第1四半期では、1株当たり27円の期末配当を行っており、総還元性向は中期経営計画における目標の50%以上を達成しています。今後も業績の伸長に合わせて、株主の皆様への利益還元を着実に行っていく方針です。
今後の展望
コメダホールディングスは、中期経営計画「VALUES 2025」において、2026年2月末までに店舗数1,200店舗を目標としています。また、EPSの年平均成長率13%以上、ROICを11.5%以上、自己資本比率40%以上の目標も掲げており、持続的な成長と収益力の向上を目指しています。引き続き、既存店舗の強化と新規出店の両輪で、業績の拡大に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
株式会社コメダホールディングスは、喫茶店のFC事業を中心に事業展開しており、堅調な業績を続けています。当第1四半期も、売上高・利益ともに前年同期を上回る結果となりました。特に、営業利益率が19.1%と高水準を維持しており、収益性の高い企業だと言えるでしょう。今後も、店舗数の拡大や新商品の開発などによる事業拡大を図り、株主還元の充実にも注力していくことが期待されます。
株式会社コメダホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
コメダホールディングスの決算期は2月で、第1四半期決算は毎年5月頃に発表されます。当第1四半期決算では、1株当たり27円の期末配当を実施しており、株主還元にも力を入れています。今後も安定した業績と収益性の維持を目指し、株主の皆様への利益還元を続けていく方針のようです。