アスカ株式会社が公表した最新の四半期決算報告書の内容をご紹介します。自動車部品、制御システム、ロボットシステムなどの事業を展開しているアスカ株式会社は、第2四半期決算では増収増益を達成しました。世界的な景気の減速の中、同社は新車種の立ち上がりなどを背景に、着実な成長を遂げています。
企業情報
企業名: アスカ株式会社
証券コード: 72270
決算期: 2024年11月30日
アスカ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アスカ株式会社の決算期は11月30日です。そのため、今回公表されたのは2023年12月1日から2024年5月31日までの第2四半期の決算報告となります。
主な事業
アスカ株式会社は、自動車部品、制御システム、ロボットシステムなどの製造・販売を主要な事業としています。特に自動車部品事業は売上高の8割以上を占める同社の中核事業です。国内外の自動車メーカーを主要な顧客として、自動車の内装・外装部品などを幅広く手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高が229億1,380万円と前年同期比で6.3%増加しました。また、営業利益は10億638万円と前年同期比で22.0%増となっています。利益率も着実に改善しており、営業利益率は4.4%と前年同期の3.8%から上昇しました。
売上・利益の推移
直近の3期を見ると、売上高、営業利益ともに増加傾向にあります。特に当第2四半期の営業利益は前年同期比で22.0%も増加しており、業績の改善が顕著です。同社は自動車部品事業や制御システム事業での新規受注獲得などにより、着実な収益基盤の拡大を実現しているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
アスカ株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、当第2四半期末の総資産は385億4,965万円となっています。前連結会計年度末と比べて3.9億円の減少となりました。
資産の部
流動資産は136億967万円と前期末比で12.8億円減少しています。一方、固定資産は249億3,997万円と8.9億円増加しました。主な要因は、建物及び構築物の増加によるものです。
負債の部
負債合計は259億353万円と前期末比で12.2億円減少しました。流動負債が26.6億円減少した一方で、固定負債は14.4億円増加しています。
純資産の部
純資産合計は126億4,611万円と前期末比で8.2億円増加しました。主な要因は利益剰余金の増加によるものです。この結果、自己資本比率は32.8%まで上昇しました。
ROAとROE
アスカ株式会社のROAは前期末の2.6%から当第2四半期末には3.0%に改善しました。また、ROEも前期末の9.5%から11.6%に上昇しています。これらの指標の上昇は、同社の収益力の向上と効率的な資産運用を示すものといえます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは18億5,441万円の収入となりました。投資活動では13億6,432万円の支出、財務活動では2億6,387万円の収入となっています。この結果、当第2四半期末の現金及び現金同等物は18億6,727万円と前期末から7.6億円増加しました。
配当の支払額
アスカ株式会社は、期末配当として1株当たり44円の配当を行う予定です。これは前期比で22円増となっており、業績の拡大を反映した配当の増額となっています。
今後の展望
アスカ株式会社は、自動車部品事業を中心に新車種の立ち上がりや海外需要の回復を背景に、引き続き売上高の増加が期待できます。また、製造の合理化やコスト削減にも取り組んでおり、収益性の向上も見込まれます。同社は今後も着実な業績拡大を目指していくものと考えられます。
編集部のまとめ
アスカ株式会社の決算は、売上高、営業利益ともに増加傾向にあり、業績は順調に推移しています。特に当第2四半期の営業利益が前年同期比で22.0%も増加したことは高く評価できます。また、財務体質の改善も進んでおり、株主還元も強化されています。自動車関連を中心とした安定した事業基盤を背景に、同社の業績は今後も堅調に推移していくものと期待されます。
アスカ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アスカ株式会社の決算期は11月30日です。当期は期末配当として1株当たり44円を予定しており、前期比で22円増と大幅な増配となっています。同社は着実な業績拡大と財務体質の強化により、株主還元の拡充にも取り組んでいるといえます。