このたび、九州地域のスーパーマーケット大手イオン九州株式会社の2024年3月~5月期の第1四半期決算が発表されました。 同社は、九州エリアを中心に、スーパーマーケットやディスカウントストア、総合スーパーなどを展開する小売業界のリーディングカンパニーです。今期の業績は前年同期を上回り、持続的な成長を果たしています。
企業情報
企業名: イオン九州株式会社
証券コード: 26530
決算期: 2月末日
イオン九州株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イオン九州株式会社の決算日は2月末日です。 第1四半期決算は3月1日~5月31日の決算となります。
主な事業
イオン九州株式会社は、九州地域を中心に、スーパーマーケット、ディスカウントストア、総合スーパーなどの小売店舗を展開しています。衣料品、食品、住居用品、ホームセンター商品などを取り扱う総合小売業者です。 また、ペットショップやドラッグストアなどの出店にも力を入れており、地域に密着した小売サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高1,199億52百万円と前年同期比102.5%と好調に推移しました。 営業利益は7億1百万円、経常利益は8億75百万円と前年同期比で大きく減少しましたが、生産性向上への先行投資などに取り組んだことが影響しています。 一方で、食料品の売上が堅調に推移し、売上総利益率も好調に推移しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は4,847億42百万円(2023年2月期)、経常利益は105億39百万円と堅調に推移しています。 新型コロナ禍の影響もありましたが、オンラインサービスの強化やドラッグストア事業の拡大など、積極的な事業投資によって着実に業績を伸ばしています。
四半期連結貸借対照表について
イオン九州株式会社の当第1四半期連結貸借対照表は、資産1,760億36百万円、負債1,264億14百万円、純資産496億21百万円となっています。 前期末との比較では、資産が45億21百万円、負債が51億88百万円増加しており、積極的な事業投資が進んでいることがうかがえます。
資産の部
資産の部では、流動資産が525億96百万円と前期末比で28億44百万円増加しています。 また、固定資産も1,234億39百万円と16億77百万円増加しており、新規出店や既存店の活性化への投資が行われています。
負債の部
負債の部では、流動負債が963億34百万円と前期末比で119億89百万円増加しています。 一方で、固定負債は300億80百万円と68億1百万円減少しています。 これは、長期借入金が1年内返済予定へ振り替えられたことが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、496億21百万円と前期末比で6億66百万円減少しています。 利益剰余金が7億15百万円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
イオン九州株式会社のROA(総資産経常利益率)は0.5%、ROE(自己資本利益率)は1.1%となっています。 前年同期と比べると、ROAは1.8ポイント減少、ROEは3.4ポイント減少しています。 これは、先行投資による一時的な減益が影響しているものの、中長期的には事業の持続的な成長につながるものと期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期におけるキャッシュ・フローの状況については、四半期連結財務諸表が作成されていないため開示されていません。しかし、前年同期の状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが16億16百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが16億67百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが8億31百万円の支出となっています。 安定的な収益基盤を維持しつつ、積極的な設備投資を行っていることがわかります。
配当の支払額
イオン九州株式会社は、株主の皆様への利益還元を重視しています。第1四半期の期末配当は、1株当たり36円と前期末比で8円増加しました。 配当性向も17.6%と高水準を維持しており、株主の皆様に対する利益還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
イオン九州株式会社は、中期経営計画に基づき、成長領域への事業シフト、商品改革、既存資産の魅力度向上、生産性向上、サステナブル経営の推進に注力しています。 新規出店や既存店の活性化、オンラインサービスの強化、ドラッグストア事業の拡大など、多角化と効率化を通じた持続的成長が期待されます。 また、地域社会への貢献や環境配慮にも積極的に取り組み、地域に密着した企業として評価を高めていくことが重要です。
編集部のまとめ
イオン九州株式会社は、九州地域における小売市場のリーディングカンパニーとして、着実な業績を上げています。 新型コロナ禍の影響もありましたが、オンラインサービスの強化やドラッグストア事業の拡大など、多角化と効率化を通じた持続的成長を実現しています。 また、株主還元にも注力し、堅調な配当実績を残していることから、安定性の高い企業だといえます。 今後も、地域に密着した小売サービスの提供とサステナブル経営の推進に期待が高まっています。
イオン九州株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イオン九州株式会社の決算日は2月末日で、第1四半期決算は3月1日~5月31日の期間となります。 また、同社は1株当たり36円の期末配当を実施し、高い配当性向を維持しています。 これらの取り組みは、株主の皆様への利益還元を重視する姿勢を示しており、企業価値の向上につながるものと期待されます。