ウイングアーク１ｓｔ株式会社の2024年2月期第1四半期決算報告書が公開されました。非常に健全な決算内容であり、企業の着実な成長が伺えます。今回は、この決算内容をわかりやすく解説していきたいと思います。
企業情報
企業名: ウイングアーク１ｓｔ株式会社
証券コード: 44320
決算期: 2024年2月期
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算日は2月末日です。第1四半期の決算期間は2024年3月1日から5月31日までとなります。
主な事業
ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、企業向けソフトウェアおよびサービスの提供を主要事業としています。帳票・文書管理ソリューションとデータエンパワーメントソリューションの2つの事業領域で、企業のDXを支援しています。豊富な経験と最新の技術を融合し、企業の業務効率化や生産性向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は、売上収益72億2千万円と前年同期比2.9%増加しました。また営業利益24億1千3百万円、税引前四半期利益24億5千9百万円と、いずれも堅調に推移しています。利益率も高水準を維持しており、経営の効率性が高いことがわかります。
売上・利益の推移
直近の2期間の売上高と利益の推移を見ると、売上収益は堅調に増加しています。また、EBITDA（営業利益+減価償却費）は27億6千1百万円と、前年同期比4.2%減少したものの、依然として高水準を維持しています。この結果から、ウイングアーク１ｓｔ株式会社は着実に業績を伸ばし続けていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は666億7千5百万円と前期末比725百万円増加しました。これは主に売掛金の増加や前払費用の増加によるものです。一方、負債合計は277億5千1百万円と、前期末比897百万円増加しました。この増加は主に契約負債の増加によるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が163億8千7百万円と前期末比1,114百万円増加しました。一方、非流動資産は502億8千7百万円と前期末比389百万円減少しています。この減少は主に投資有価証券の減少によるものです。
負債の部
負債の部では、流動負債が144億4千8百万円と前期末比1,099百万円増加しました。これは主に契約負債の増加によるものです。一方、非流動負債は133億2百万円と前期末比201百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が389億7千9百万円と前期末比172百万円減少しました。これは主に配当金の支払いと為替変動によるものです。
ROAとROE
ウイングアーク１ｓｔ株式会社のROA(総資産利益率)は前期の8.9%から現在は7.7%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の16.4%から現在は11.5%となっています。これらの指標の低下は、企業の安定的な成長と収益性の高さを示していると評価できます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが22億2千1百万円の獲得となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが5億8千1百万円の使用となっています。これらにより、現金及び現金同等物の残高は130億1千4百万円となりました。健全な資金繰りが維持されていることがわかります。
配当の支払額
当期の配当金の支払額は、1株当たり45円20銭と前年同期(21円80銭)から大幅に増加しています。この配当金の増加は、ウイングアーク１ｓｔ株式会社の業績が順調に推移していることを示しています。
今後の展望
ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、企業のDXを推進するソリューションの提供に注力しています。クラウドサービスの拡充やAIの活用など、時代のニーズに合わせたサービスの開発を進めています。今後も企業のデジタル化を支援し、業績の拡大が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の2024年2月期第1四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益ともに堅調に推移しました。健全な財務体質を維持しつつ、企業のDXを支援するソリューションの提供に注力しています。今後も期待の高い企業だと評価できるでしょう。
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算日は2月末日で、第1四半期の決算期間は2024年3月1日から5月31日までとなります。また、当期の1株当たり配当金は45円20銭と、前年同期の21円80銭から大幅に増加しています。業績の順調な推移を反映した配当の増加が特徴的です。
