株式会社シーズメンの2024年3月期第1四半期決算が発表されました。衣料品小売業界の中では、徐々に業績が回復に向かっているようです。今後の企業の方針や経営状況にも注目が集まりそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社シーズメン
証券コード: 30830
決算期: 2024年2月期
株式会社シーズメンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社シーズメンの決算日は2月末となっています。2024年3月期の第1四半期決算は2024年5月31日が期末日となっています。決算発表は通常、四半期決算はその期末日から約2週間以内に行われます。
主な事業
株式会社シーズメンは、衣料品小売業を主な事業としています。イメージブランド「シーズメン」と「チチカカ」の2つのブランドを展開しており、主にファミリー層をターゲットにした商品づくりを行っています。店舗展開は主にショッピングセンターや百貨店を中心に行っています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高が12億62百万円と前年同期比15.9%の減少となりました。一方で、営業損失は1百万円と赤字ながら、前年同期の営業利益36百万円から悪化しています。物価上昇の影響による消費マインドの低下が響いているようですが、徐々に収益改善に向けた取り組みが効果を発揮し始めているのではないでしょうか。
売上・利益の推移
株式会社シーズメンの直近3年間の業績推移を見ると、売上高は2023年3月期に55億30百万円となりました。一方で、営業損益は2年連続のマイナスに転じています。物価高や消費低迷の影響を大きく受けており、本決算では連結経常損失17百万円となりました。今後の業績改善に期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は24億73百万円となっています。前期末比で5億73百万円の増加となっており、現金及び預金が237百万円増加したことが主な要因です。一方、負債合計は15億2百万円で、前期末比86百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が20億22百万円と前期末から6億13百万円増加しています。主な要因は、現金及び預金が237百万円、売掛金が116百万円、商品が192百万円それぞれ増加したことです。固定資産は4億51百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が9億75百万円と前期末から119百万円増加しました。主な要因は、買掛金が178百万円増加したことなどです。固定負債は5億27百万円となっています。
純資産の部
純資産の部は、9億70百万円となっています。前期末比で4億86百万円の増加となりました。これは、第三者割当増資による資本金の増加や第4回新株予約権の発行などによるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、当第1四半期ではマイナス0.7%となっています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)はマイナス2.9%と、依然として低水準にあります。これは、売上の伸び悩みと収益性の低さが影響しているものと考えられます。今後の企業体質の改善に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローは開示されていませんが、前期の連結キャッシュフロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス489百万円となっており、資金繰りが厳しい状況です。今後の業績改善と併せて、キャッシュ・ポジションの改善にも注目が集まります。
配当の支払額
株式会社シーズメンは、当第1四半期までは配当を実施していません。過去3期も配当は行われておらず、今後の業績動向を見極めながら、配当再開の可能性について検討していくことが課題となっています。
今後の展望
株式会社シーズメンは、不採算店舗の撤退やコスト削減策などの収益改善策を継続して実施しており、緩やかな業績回復傾向にあります。一方で、物価高や消費マインドの低下による厳しい経営環境が続いています。今後は、ブランド力の向上や新規顧客の開拓、販売体制の強化などに取り組み、収益性の向上を目指していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社シーズメンの2024年3月期第1四半期決算は、売上高は前年同期比で減少したものの、収益改善策の効果により、前年同期の営業利益から損失に転じたものの、改善傾向にあります。今後は、物価高や消費マインドの低下という厳しい経営環境が続く中で、ブランド力の強化や新規顧客の開拓などに取り組み、収益性の向上を目指していくことが課題となっています。
株式会社シーズメンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社シーズメンの決算日は2月末で、2024年3月期第1四半期決算は2024年5月31日が期末日となっています。過去3期は配当を実施していないものの、今後の業績動向を見極めながら配当再開の可能性について検討していく方針です。