オーエスジー株式会社の2024年5月期第2四半期決算が発表されました。この決算は、コロナ禍の影響から徐々に回復傾向にある企業の好調ぶりがうかがえる内容となっています。
企業情報
企業名: オーエスジー株式会社
証券コード: 6136
決算期: 11月期
オーエスジー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
オーエスジー株式会社の決算日は11月30日で、第2四半期決算は毎年5月31日に発表されています。
主な事業
オーエスジー株式会社は、ねじ切り工具、切削工具、測定工具などの製造・販売を主な事業としています。自動車、航空機、産業機械といった幅広い業界に製品を提供しており、世界的な金属加工・切削加工のリーディングカンパニーの1つです。
今期の業績と利益率は?
売上高は前年同期比10.0%増の77,667百万円となり、営業利益は同2.9%増の9,765百万円、経常利益は同6.9%増の10,868百万円と、全ての段階の利益が増加基調にあります。増収増益となった背景には、円安傾向による為替換算の影響や、主要市場の堅調な需要を背景とした販売の伸びが寄与しています。
売上・利益の推移
近年のオーエスジー株式会社の業績をみると、2023年11月期は売上高が147,703百万円、営業利益が21,350百万円と、過去最高を更新しています。主力製品の需要が堅調に推移し、積極的な海外展開も奏功した結果といえます。当第2四半期も前年同期比で増収増益となる好調な決算となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の連結貸借対照表をみると、資産の部では現金及び預金が13,886百万円増加した一方で、建設仮勘定が増加したことなどから、総資産は270,494百万円となりました。負債の部では転換社債型新株予約権付社債が22,204百万円増加した一方で、純資産は194,235百万円となり、自己資本比率は66.9%となっています。
資産の部
総資産は前期末比2.0%増加しましたが、その主な要因は現金及び預金の増加と建設仮勘定の増加によるものです。企業の健全性を示す指標の1つである自己資本比率は66.9%と高水準を維持しており、経営基盤は安定しているといえます。
負債の部
負債総額は前期末比37.5%増加しました。その主な要因は転換社債型新株予約権付社債の増加によるものです。負債の増加は財務体質の悪化を示す可能性がありますが、資産の増加も同時に行われており、健全性は保たれているといえます。
純資産の部
純資産は前期末比0.2%減少しましたが、自己資本比率は66.9%と高水準を維持しています。これは、利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加などがあった一方で、自己株式の取得により減少したことが主な要因です。
ROAとROE
オーエスジー株式会社のROA(総資産利益率)は3.3%、ROE(自己資本利益率)は7.5%となっています。ROAは前年同期比で0.1ポイント減少しましたが、依然として高い水準を維持しており、収益性が高い企業だといえます。一方のROEは前年同期比で1.2ポイント増加しており、資本効率の改善が進んでいることが分かります。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが15,517百万円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローが8,308百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが4,349百万円の収入となりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は62,826百万円となり、前期末に比べて13,103百万円増加しています。
配当の支払額
オーエスジー株式会社は、業績の好調さを反映し、積極的な配当を行っています。当第2四半期では1株当たり32円の期末配当を実施しました。今後も安定的な配当を維持していく方針のようです。
今後の展望
オーエスジー株式会社は、自動車関連や航空機関連など、様々な産業分野で需要が拡大していくことが期待されています。特に、海外事業の成長に注目が集まっており、将来的な業績拡大につながることが期待されます。一方で、原材料価格高騰や為替変動リスクなども存在しており、これらの課題にも適切に対応していく必要があります。
編集部のまとめ
オーエスジー株式会社の2024年5月期第2四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益のいずれも前年同期を上回る好調な内容となりました。特に為替環境の改善や、主力の自動車関連や航空機関連の需要堅調が業績を押し上げていることが分かります。今後も海外事業の成長が期待されており、収益性の高い企業として注目を集めています。
オーエスジー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オーエスジー株式会社の決算日は11月30日で、第2四半期決算は毎年5月31日に発表されています。また、同社は積極的な配当を行っており、当第2四半期では1株当たり32円の期末配当を実施しています。今後も安定的な配当を維持していく方針のようです。