岡谷鋼機株式会社の2023年度第1四半期決算の概要を紹介します。売上高は2,839億27百万円で前年同期比6.1%増加しました。営業利益は88億11百万円、経常利益は98億82百万円、純利益は67億48百万円と、いずれも前年同期を上回る良好な業績となりました。安定的な収益力と底力を感じさせる決算内容だと言えるでしょう。
企業情報
企業名: 岡谷鋼機株式会社
証券コード: E02553
決算期: 2月末
岡谷鋼機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
岡谷鋼機の決算期は2月末となっています。年1回の本決算に加え、第1四半期(3月~5月)、第2四半期(6月~8月)、第3四半期(9月~11月)の四半期開示も行われています。
主な事業
岡谷鋼機は鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つのセグメントで事業を展開しています。鉄鋼事業では建材関連や製造業向けが好調で、情報・電機事業ではエレクトロニクス部門と非鉄金属部門が増加しました。産業資材事業ではメカトロ部門と化成品部門が、生活産業事業では配管建設部門と食品部門がそれぞれ堅調に推移しています。多角化された事業ポートフォリオが同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
岡谷鋼機の当第1四半期の業績は、売上高2,839億27百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益88億11百万円(同17.2%増)、経常利益98億82百万円(同16.7%増)、純利益67億48百万円(同18.6%増)と、いずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。売上総利益率は7.7%、営業利益率は3.1%と、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
岡谷鋼機の直近3期の売上高は、2022年2月期(第88期)35,850億円、2023年2月期(第89期)第1四半期2,839億27百万円です。利益面では、2022年2月期の経常利益が23,659百万円、2023年2月期第1四半期が98億82百万円と、堅調な推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
岡谷鋼機の四半期連結貸借対照表は、総資産8,420億87百万円、負債4,329億87百万円、純資産4,091億円となっています。前期末から総資産が50億82百万円増加し、負債も309百万円増加しています。一方、純資産は47億73百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、売上債権の増加などにより流動資産が4,786億5百万円となり、前期末から40億82百万円増加しています。固定資産は3,634億82百万円と前期末から11億円増加しています。
負債の部
負債の部では、仕入債務の減少はありましたが、借入金の増加などにより流動負債が3,326億17百万円となり、前期末から27百万円減少しました。固定負債は1,003億69百万円と、前期末から3億36百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金の増加などにより4,091億円となり、前期末から47億73百万円増加しました。自己資本比率は46.4%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
岡谷鋼機のROA(総資産経常利益率)は1.2%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.6%となっています。これらの指標は前年同期比でも上昇しており、収益力の向上と資本効率の改善が進んでいることが分かります。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期の減価償却費は10億58百万円でした。営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移していると考えられ、今後の設備投資や M&A、配当などへの原資として活用されていくものと期待されます。
配当の支払額
岡谷鋼機は年間配当金135円を実施しました。前期からの増配に加え、配当性向は19.3%と、株主還元の充実にも力を入れています。
今後の展望
岡谷鋼機は、経営の効率化、生産性向上、新事業の育成に取り組み、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。今後の原材料価格高騰や金融引き締めなどのリスク要因もありますが、同社の多彩な事業ポートフォリオと収益力の高さから、引き続き安定成長が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
岡谷鋼機は、鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つのセグメントで安定した収益を上げており、当第1四半期も売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも前年同期を上回る好業績を達成しました。堅実な経営と強い事業基盤により、引き続き安定的な成長が期待できる企業だと評価できるでしょう。
岡谷鋼機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
岡谷鋼機の決算期は2月末で、四半期開示も行っています。年間配当金135円、配当性向19.3%と、株主還元にも注力しています。同社は多岐にわたる事業ポートフォリオと高い収益性を備え、今後も持続的な成長が期待される企業といえるでしょう。