株式会社ウエストホールディングスの2024年5月期第3四半期決算は好調でした。再生可能エネルギーと省エネルギーを2本柱に事業を展開しており、特に非FIT発電所の開発が大きく伸長したことが業績を牽引しています。利益率の高い非FITビジネスの拡大により、営業利益率も11.7%と高水準を維持することができました。今後も再生可能エネルギー関連のニーズの高まりを背景に、同社の業績は順調に推移していくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ウエストホールディングス
証券コード: 14070
決算期: 8月
株式会社ウエストホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ウエストホールディングスの決算日は8月31日で、第3四半期決算は5月31日に締め切りとなります。定時株主総会は11月下旬に開催され、配当の決定と支払いが行われます。
主な事業
株式会社ウエストホールディングスは、再生可能エネルギー事業と省エネルギー事業を2本柱に事業を展開しています。再生可能エネルギー事業では、産業用太陽光発電所の請負や非FIT発電所の開発・販売を行っています。省エネルギー事業では、企業のエネルギー効率化をトータルでサポートするエスコ事業などを展開しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の業績は好調で、売上高は前年同期比13.1%増の29,708百万円、営業利益は同3.0%減の4,197百万円となりました。利益率でも営業利益率は11.7%と高水準を維持しています。特に利益率の高い非FIT発電所の開発・販売事業が大きく伸長し、収益性の改善に寄与しました。
売上・利益の推移
直近3年の売上高と経常利益の推移を見てみると、売上高は堅調に増加しており、経常利益も高水準を維持しています。足元では、非FIT発電所案件の伸びが業績を押し上げている形となっています。今後も再エネ需要の高まりを背景に、同社の業績は順調に推移していくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表では、総資産は121,512百万円となっています。資産の部では、現金及び預金が減少する一方、商品や未成工事支出金が増加しています。負債の部では、短期借入金が増加した一方で、工事未払金が減少しています。純資産は29,756百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9,460百万円減少した一方で、商品が1,149百万円、未成工事支出金が1,733百万円、土地が6,545百万円それぞれ増加しています。これは、非FIT発電所の開発などに向けた設備投資の増加によるものと考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が737百万円増加した一方で、工事未払金が1,303百万円減少しています。これは、非FIT発電所の建設に伴う設備投資に対する資金調達が進んでいる一方で、工事が進捗したことで未払金が減少したものと考えられます。
純資産の部
純資産は29,756百万円となっています。利益剰余金は358百万円増加している一方で、自己株式が2,142百万円増加しています。これは、自己株式の取得を実施したことによるものと考えられます。
ROAとROE
ROAは2.1%、ROEは8.7%となっており、概ね良好な水準を維持しています。再生可能エネルギー事業を中心に収益性が高いことから、資産効率と自己資本効率も高い水準を保っています。今後も事業拡大に伴い、両指標は徐々に改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは増加傾向にあるものの、投資活動によるキャッシュ・フローの減少がそれを上回っているため、全体としてはキャッシュ・ポジションが減少する形となっています。これは、非FIT発電所の開発などに伴う設備投資の増加が主な要因と考えられます。
配当の支払額
株式会社ウエストホールディングスは、年1回の期末配当を行っており、当期(2024年8月期)の1株当たり配当金は55円を予定しています。これは前期と同水準で、業績の成長に合わせた配当政策を維持しているものと考えられます。
今後の展望
株式会社ウエストホールディングスは、再生可能エネルギー事業と省エネルギー事業を両輪に事業拡大を推進しています。特に、非FIT発電所の開発・販売事業は大きな成長余地があり、今後も業績をけん引していくことが期待されます。また、大規模蓄電所の開発やペロブスカイト太陽電池の事業化など、新規事業にも積極的に取り組んでいる点も注目されます。今後も同社の成長が期待できる銘柄と言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ウエストホールディングスは、再生可能エネルギーと省エネルギーを2つの柱に事業を展開しており、特に非FIT発電所の開発・販売が好調に推移したことで、当第3四半期の業績は好調でした。引き続き再エネ需要の高まりを背景に業績拡大が期待されるほか、新規事業への取り組みにも注目が集まっています。同社は今後も注目の企業の1つと言えるでしょう。
株式会社ウエストホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ウエストホールディングスの決算日は8月31日で、第3四半期決算は5月31日に締め切りとなります。定時株主総会は11月下旬に開催され、1株当たり55円の期末配当を予定しています。同社は再生可能エネルギー事業と省エネルギー事業を2本柱に事業を展開しており、特に非FIT発電所の開発・販売が好調に推移しています。今後も再エネ関連の需要の高まりを背景に、さらなる成長が期待されます。
