株式会社東天紅の決算報告を見てみましょう。2024年7月12日に発表された同社の2024年3月1日~2024年5月31日の第1四半期決算では、売上高が1,143,662千円と前年同期比6.0%の減収となりましたが、営業利益は139,215千円と前年同期比6.4%の増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社東天紅
証券コード: 81810
決算期: 2月末
株式会社東天紅の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東天紅の決算日は2月末日で、第1四半期決算の発表が2024年7月12日に行われています。年4回の四半期決算の発表と、5月下旬に本決算の発表を行っています。
主な事業
株式会社東天紅は、中高級料亭レストランを中心とした飲食事業と、不動産の賃貸事業を行っています。全国にチェーン展開する「東天紅」ブランドの料亭レストラン、それとは別に「グリル西洋軒」などを展開しており、宴会や婚礼などの大型需要に加えて、個人の来店客も取り込んでいる総合外食企業です。
今期の業績と利益率は?
今期第1四半期の売上高は1,143,662千円、営業利益は139,215千円と黒字化を達成しました。前年同期比では売上高が6.0%減ですが、営業利益は6.4%増と改善傾向にあります。経常利益率は11.5%と、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社東天紅の売上高は、2023年2月期が4,679,399千円でしたが、コロナ禍の影響により2024年2月期は10.3%減の4,193,422千円まで減少しました。一方、営業利益は2023年2月期が179,310千円から2024年2月期は81,469千円まで半減したものの、今期第1四半期には139,215千円まで回復してきています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社東天紅の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は10,603,964千円となっています。前事業年度末と比べ、流動資産が9,715千円増加し、固定資産が815千円減少しています。また、負債合計は4,260,045千円で、前事業年度末より4,803千円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,260,514千円、売掛金が323,554千円となっています。前事業年度末と比べ、現金及び預金が39,152千円増加し、売掛金が51,362千円増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が2,961,250千円、買掛金が106,788千円となっています。前事業年度末と比べ、短期借入金が31,250千円減少し、買掛金が10,930千円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が50,000千円、利益剰余金が120,326千円となっています。前事業年度末と比べ、利益剰余金が1,392,314千円増加しています。
ROAとROE
株式会社東天紅のROAは前事業年度末の1.1%から当第1四半期会計期間末には1.2%まで向上しています。一方、ROEは前事業年度末の-2.0%から当第1四半期会計期間末には1.9%まで改善しています。利益率の向上と資本効率の改善が進んでおり、収益性と生産性の向上が図られています。
キャッシュフロー
株式会社東天紅のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは177,794千円のプラスとなっています。これは、売上債権の増加など一部マイナス要因はありますが、税引前四半期純利益の計上などがプラス要因となったためです。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは31,250千円のマイナスとなっており、有利子負債の返済が進んでいることがうかがえます。
配当の支払額
株式会社東天紅は、第1四半期決算においては配当を行っていません。年間の配当につきましては、業績の回復状況を見ながら検討していく方針のようです。株主還元の強化に期待が高まっています。
今後の展望
株式会社東天紅は、大型宴会需要の取り込みと個人客への訴求強化により、業績回復に取り組んでいます。また、原材料価格高騰への対応としてメニューの見直しを行い、収益性の向上を図っています。今後も、デジタル化の活用や新商品の開発など、新たな収益源の開拓にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社東天紅の第1四半期決算は、売上高は減収ながら営業利益は増益と、業績の改善傾向が確認できました。コロナ禍の影響から立ち直りつつあり、今後の業績回復に期待が高まっています。引き続き、宴会や個人客の需要取り込み、原価率の改善など、収益性の向上に取り組んでいくことが重要になってくるでしょう。
株式会社東天紅の決算日や配当についてまとめました。
株式会社東天紅の決算日は2月末日で、第1四半期決算は2024年7月12日に発表されました。配当につきましては、第1四半期決算では実施されておらず、年間の配当については業績の回復状況を見守りながら検討することになっています。今後の配当再開に注目が集まっています。