株式会社クリーク・アンド・リバー社の2024年3月期第1四半期決算が発表されました。専門家向けクリエイティブ人材のエージェンシー事業を中心に展開する同社は、引き続き堅調な業績を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社クリーク・アンド・リバー社
証券コード: 47630
決算期: 2024年2月期
株式会社クリーク・アンド・リバー社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社は2月が決算期となっており、第1四半期の決算は2024年7月12日に発表されました。年間の決算は2024年5月29日の定時株主総会にて承認されています。
主な事業
株式会社クリーク・アンド・リバー社は、映像・ゲーム・Web・建築などのクリエイティブ分野を中心としたプロフェッショナル向けのエージェンシー事業を展開しています。映像・TV番組制作のほか、クリエイターのプロデュース、ライツマネジメントなどの事業を手がけています。また医療、会計・法曹などの専門職向けのエージェンシー事業にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高が前年同期比100.9%の128億54百万円、営業利益は79.8%の12億61百万円となりました。新卒採用に伴う人件費の増加や自社コンテンツ開発への先行投資を行ったことなどから、前年同期比で営業利益が減少しましたが、依然として高水準の利益率18.7%を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は近年着実に増加しており、2023年2月期には497億99百万円と大きく成長しました。経常利益率も8.3%と高い水準を誇っています。第1四半期では人件費増加や先行投資の影響もあり、利益率は前年同期より若干低下したものの、堅調な業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況は健全で、2024年5月末時点の総資産は261億20百万円となっています。流動資産は198億84百万円で、手元流動性が高い水準となっています。有利子負債は33億61百万円と控えめで、安定した財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が117億16百万円と手元流動性が確保されています。有形固定資産や投資有価証券などの固定資産も順調に積み上がっており、事業基盤の強化が進んでいます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が29億50百万円と金融機関からの資金調達が行われています。一方で、長期借入金は3億91百万円と抑えられており、健全な財務構造となっています。
純資産の部
純資産は152億18百万円で、自己資本比率は57.5%と安定した水準を維持しています。利益剰余金も着実に積み上がっており、財務基盤の強化が図られています。
ROAとROE
同社の収益性を示すROA(総資産経常利益率)は前期5.8%でしたが、第1四半期では5.0%となりました。一方、ROE(自己資本利益率)は前期8.7%から第1四半期では5.7%と低下しています。これは先行投資による一時的な減益が要因ですが、中長期的には収益性の維持・向上が見込まれます。
キャッシュフロー
キャッシュフローは堅調に推移しており、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加しています。手元流動性が高く、今後の事業展開に十分な資金を確保できる状況にあります。
配当の支払額
株主への利益還元については、2024年5月の定時株主総会で1株当たり41円の期末配当が決議されました。前期の1株当たり27円から大幅に増加しており、収益力の向上を反映した配当水準となっています。
今後の展望
同社はコロナ禍を経ても堅調な業績を維持しており、新規事業の創出や既存事業の強化にも積極的に取り組んでいます。AI/DXサービスの強化、メタバースなどの新領域への進出など、将来の成長に向けた布石を打っています。今後も専門家ネットワークを活かしながら、安定的な収益基盤の拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社クリーク・アンド・リバー社は、クリエイティブ分野を中心とした人材サービスに強みを持つ企業です。2024年3月期第1四半期も高水準の収益性を維持しており、コロナ禍の影響を受けつつも着実な成長を遂げています。今後の新規事業展開にも注目が集まるでしょう。同社の決算は2月期で、2024年5月29日の定時株主総会で2024年2月期の業績が承認されました。1株当たり配当金は前期の27円から41円に増配されており、株主還元にも力を入れています。
株式会社クリーク・アンド・リバー社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社クリーク・アンド・リバー社は2月が決算期となっており、第1四半期の決算は2024年7月12日に発表されました。2024年5月29日の定時株主総会で、2024年2月期の業績が承認され、1株当たりの期末配当金は前期の27円から41円に増配されました。同社は専門家向けクリエイティブ人材のエージェンシー事業を中心に好業績を維持しており、今後の新規事業展開にも期待が高まっています。