株式会社ベルクの4月期第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比112.7%の928億円と堅調に推移しました。一方で、経常利益は前年同期比87.1%の38億円となりました。原材料価格や人件費の高騰を受け、増収ながら減益となった形です。
企業情報
企業名: 株式会社ベルク
証券コード: E03216
決算期: 2月
株式会社ベルクの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ベルクの決算期は2月期です。決算は4月下旬に年次決算、7月中旬に第1四半期決算が行われています。
主な事業
株式会社ベルクは、スーパーマーケット事業を主力としています。関東圏を中心に、140店舗展開しています。「Better Quality & Lower Price」をスローガンに、価格訴求とおいしい商品を提供することで地域に密着した店舗づくりを進めています。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は売上高が928億円と前年同期比112.7%と好調でしたが、経常利益は38億円と前年同期比87.1%と減益となりました。これは、原材料価格や人件費の高騰により、コスト増加が影響しているためです。利益率は低下しているものの、堅調な売上を維持できているのは評価できるでしょう。
売上・利益の推移
直近1年間の売上高は3,460億円、経常利益は149億円と高水準で推移しています。リーマンショック後も順調に業績を伸ばし続けており、コロナ禍でも業績は落ち込むことなく増収増益を実現しています。今後も、価格競争力の維持と商品の品質向上により、着実な成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ベルクの四半期連結貸借対照表を見ると、資産は前期末比4,772百万円増加の1,881億36百万円となりました。一方、負債は前期末比2,343百万円増加の867億41百万円です。純資産は1,013億94百万円と、前期末より1,429百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が1,306億22百万円と前期末より1,371百万円増加しました。これは、店舗の新設や改装などによる設備投資の増加が主な要因です。一方、流動資産は373億46百万円と前期末より438百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が457億25百万円と前期末より281百万円増加しました。これは、買掛金の増加などによるものです。また、固定負債は410億15百万円と前期末より2,061百万円増加しています。これは主に長期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部は、1,013億94百万円となりました。これは前期末より1,429百万円の増加です。利益剰余金が1,402百万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は53.9%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社ベルクのROAは6.4%、ROEは10.4%となっています。前期比ではROAが0.6ポイント、ROEが0.4ポイント低下しましたが、いずれも高い水準を維持しています。これは、効率的な資産運用と高い収益性を示す指標と言えるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調に推移しているものの、投資活動によるキャッシュ・フローが大きくマイナスとなっています。これは、新店舗の出店や既存店の改装などに伴う設備投資の増加が影響しています。一方、財務活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、着実に資金調達ができていることが確認できます。
配当の支払額
株式会社ベルクは、期末配当として1株当たり58円の配当を行っています。前期に比べ9円増配となっており、株主還元の充実にも努めています。今後も、収益力の向上と財務体質の強化を両立しながら、株主への利益還元にも力を入れていく方針のようです。
今後の展望
株式会社ベルクは、今後3年間で100店舗への出店を目指しています。また、ネットスーパー「ベルクお届けパック」やベルクペイなどの電子マネーカードの拡大にも力を入れ、お客様の利便性向上を図っていく予定です。さらに、自社工場の増設や物流の効率化などにも取り組み、コストダウンと品質向上を両立していくことで、収益力の強化を目指します。
編集部のまとめ
株式会社ベルクの決算は、コロナ禍においても着実な成長を続けており、高い収益性と健全な財務体質を維持しています。新店舗の出店や自社工場の増設など、積極的な投資によりさらなる成長を目指しています。また、ネットスーパーやスマホ決済などデジタル化にも力を入れており、お客様の利便性向上にも注力しています。今後も、地域に密着したスーパーマーケットとしての優位性を活かし、安定的な収益と成長を遂げていくことが期待されます。
株式会社ベルクの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ベルクの決算期は2月期で、年次決算は4月下旬、第1四半期決算は7月中旬に発表されています。また、期末配当は1株当たり58円と前期より増配となっており、株主還元にも力を入れています。今後も、着実な成長と収益力の向上により、株主の皆様への還元も期待できそうです。