株式会社コスモス薬品の2023年6月1日から2023年11月30日までの第2四半期決算が発表されました。過去最高の売上高4,764億30百万円を記録し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益もそれぞれ前年同期比で増加しました。ドラッグストア業界で高い競争力を維持している同社の業績は堅調に推移しているようですね。
企業情報
企業名: 株式会社コスモス薬品
証券コード: 33490
決算期: 6月1日~5月31日
株式会社コスモス薬品の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社コスモス薬品の決算期は6月1日~5月31日となっています。今回発表された決算は、2023年6月1日~2023年11月30日の第2四半期決算です。決算短信は年4回(第1四半期、第2四半期、第3四半期、期末)公表されます。
主な事業
株式会社コスモス薬品は、ドラッグストア事業を主たる事業としています。医薬品、化粧品、日用品、食品などの小売を行っており、全国展開のドラッグストアチェーンを運営しています。特に、ローコストオペレーションによる価格競争力の確保に注力しているのが同社の特徴です。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高4,764億30百万円(前年同期比17.9%増)、営業利益158億36百万円(前年同期比2.9%増)、経常利益173億46百万円(前年同期比2.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益115億87百万円(前年同期比2.6%増)と、いずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。
売上・利益の推移
同社の売上高は、過去5期連続で増加しており、特に直近2期では大幅な伸びを示しています。利益面でも、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに堅調に推移しています。同社の高収益体質は維持されているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は4,361億55百万円と、前期末から151億87百万円増加しています。負債合計は2,152億65百万円で、前期末から53億69百万円増加しています。一方、純資産は2,208億89百万円と、98億17百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が162億32百万円減少した一方、商品が78億38百万円、その他流動資産(未収入金等)が33億3百万円、有形固定資産が191億36百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が51億98百万円、未払法人税等が13億61百万円増加した一方、長期借入金が13億70百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、自己株式の処分に伴い、資本剰余金が490百万円増加したほか、利益剰余金が9,310百万円増加しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は4.0%、ROE(自己資本利益率)は10.3%となっています。両指標ともに前年同期から低下傾向にありますが、依然として水準は高く保たれています。今後の事業拡大に伴う積極的な設備投資などによる成長投資が影響しているものと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは169億48百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは285億45百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは46億34百万円の支出となりました。現金及び現金同等物は前期末から162億32百万円減少し296億96百万円となっています。積極的な設備投資を行った一方で、営業活動でも一定のキャッシュを生み出せている状況が確認できます。
配当の支払額
同社は、第2四半期末配当金を1株当たり60円と発表しました。年間配当金見通しは120円となっており、総額で47億54百万円の配当を実施する予定です。株主還元にも積極的な姿勢が窺えます。
今後の展望
同社は、出店戦略の強化により店舗網の拡大に注力しています。今期は72店舗の新規出店を実施し、期末店舗数は1,426店舗となりました。今後も新規出店を推進し、市場シェアの拡大を目指していくことが期待されます。加えて、ローコストオペレーションの推進による価格競争力の確保に努めることで、消費者ニーズに応え続けていくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社コスモス薬品は、ドラッグストア事業を中心に高収益体質を維持しつつ、積極的な出店戦略で店舗網の拡大にも注力しています。過去最高の売上高と利益を記録するなど、業績は順調に推移しているように見受けられます。今後も店舗数の拡大や価格競争力の強化などを通じて、さらなる成長を遂げていくことが期待されます。
株式会社コスモス薬品の決算日や配当についてまとめました。
株式会社コスモス薬品の決算期は6月1日~5月31日で、決算短信は年4回発表されています。今回発表された決算は2023年6月1日~2023年11月30日の第2四半期決算となります。配当は1株当たり60円の第2四半期末配当金が支払われる予定で、年間120円の配当を実施する計画です。同社は株主還元にも力を入れている企業といえるでしょう。