株式会社エルテスは、2024年7月12日に公表した四半期決算報告書の内容をご紹介します。企業はITサービスやデジタルセキュリティ、スマートシティ事業を手掛ける会社で、当期は新型コロナの影響が徐々に収束し、企業の業績回復傾向が見られています。
企業情報
企業名: 株式会社エルテス
証券コード: E32750
決算期: 2024年2月期
株式会社エルテスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エルテスは2月末決算で、四半期報告書の今回の決算は2024年3月1日から5月31日までの第1四半期決算となります。
主な事業
株式会社エルテスは、ITサービスやデジタルセキュリティ、スマートシティ事業を手掛けています。具体的には、ソーシャルメディアから発生するリスクの検知と対応、企業内部の機密情報漏えい対策、行政のデジタル化支援やDX支援、さらにはスマートな街づくりのためのプロパティマネジメントなどを手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が前年同期比17.0%増の16億1,600万円となりました。一方で、営業損失は9,700万円となり、前年同期の27百万円の営業損失から大幅に悪化しています。この背景には、事業拡大に向けた積極的な投資が影響していると見られます。
売上・利益の推移
直近の3年間の業績推移を見ると、売上高は年々増加傾向にあり、前期は65億3,500万円となりました。一方で、利益面では依然として赤字が続いています。今後の事業拡大と収益性向上が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は68億7,800万円となり、前期末から2億円ほど減少しています。資産の部では現金預金が増加した一方で、受取手形や売掛金が減少しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が増加した一方で、受取手形や売掛金が減少しています。また、のれんも9,000万円ほど減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が減少した一方で、長期借入金が増加しています。総負債は43億4,800万円となり、前期末から6,000万円ほど増加しました。
純資産の部
純資産は25億3,000万円となり、前期末から8,000万円ほど減少しています。利益剰余金が減少したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期末の3.5%から当第1四半期末は2.2%に低下し、ROEも前期末の5.6%から4.6%と悪化しています。これは、営業損失の計上や資産の減少などが影響したためと考えられます。短期的には収益性が低下しているものの、今後の事業展開次第では改善が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により1.9億円のキャッシュを獲得しています。一方で投資活動により1.2億円、財務活動により0.6億円のキャッシュが減少しており、全体としては現金及び現金同等物が1.9億円増加しています。
配当の支払額
株式会社エルテスは、配当を実施していないことから、当第1四半期においても配当の支払いはありませんでした。今後の業績回復と配当再開に期待が寄せられます。
今後の展望
株式会社エルテスは、新事業の「スマートシティ事業」の立ち上げなど、事業領域の拡大に積極的に取り組んでいます。また、収益性向上のために業務の効率化やDX化にも注力しています。今後の成長に期待が高まっている企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社エルテスは、ITサービスやデジタルセキュリティ、スマートシティ事業を手掛ける成長企業です。当第1四半期は売上高が増加したものの、先行投資の影響で一時的に赤字となりました。しかし、新事業の立ち上げや業務効率化など、中長期的な成長に向けた施策を進めていることから、今後の業績回復が期待されます。
株式会社エルテスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エルテスは2月末決算で、当期の四半期決算は2024年3月1日から5月31日までの第1四半期決算でした。配当については、当期も実施していません。今後の業績回復と配当再開に期待が高まっています。