株式会社TSIホールディングスの第14期第1四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社TSIホールディングスの最新の決算報告書が公開されました。コロナ禍の影響が少し落ち着きつつあり、全体として回復傾向にあるようですね。今回は、この決算報告を見ながら同社の直近の業績や財務状況などについて分かりやすくご紹介していきます。

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企業情報

企業名: 株式会社TSIホールディングス
証券コード: 36080
決算期: 2024年2月期

株式会社TSIホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社TSIホールディングスの決算期は、毎年2月末日となっています。また、四半期決算は3月、6月、9月、12月の各末日に行われており、四半期報告書の公表時期は各四半期末から約2ヶ月後となっています。

主な事業

株式会社TSIホールディングスは、アパレル関連事業を中心に事業を展開しています。具体的には、ファッションブランドの企画・開発・製造・販売、合成樹脂関連事業、店舗設計監理事業などさまざまな分野で事業を展開しています。
主力のアパレル関連事業では、自社ブランドの展開や国内外への卸売販売、ECサイト運営などを手がけているほか、常に新しい価値創造を目指し、サスティナブル対応なども進めています

今期の業績と利益率は?

当第1四半期の業績は、売上高が392億95百万円と前年同期比で0.2%減少しましたが、アパレル関連事業の収益性改善により、営業利益は10億18百万円、経常利益は11億8百万円と着実な利益確保ができています。
売上総利益率も前年同期比で改善しており、コスト管理の徹底などによる収益力の向上が確認できる四半期決算となりました。

売上・利益の推移

過去3年間の連結業績を見ると、前期は売上高3,758億円、経常利益は48億円と堅調に推移しています。当期第1四半期では売上高が若干減少したものの、コスト管理を強化したことで経常利益は11億8百万円と、前年同期比では減益となっているものの、利益面では健闘しているといえます。
今後は、中期経営計画「TIP27」に沿って事業の収益性改善を図り、売上高と利益の持続的な成長を目指していく方針のようです。

四半期連結貸借対照表について

四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,320億16百万円となっています。前期末比では1.1%減少していますが、これは現金及び預金が減少したものの、売掛金や棚卸資産が増加したことによるものです。
一方、負債は349億79百万円と前期末比2.9%減少し、純資産は970億37百万円と前期末比0.4%減少しています。自己資本比率は73.3%と高水準を維持しており、財務体質は引き続き健全といえます。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が前期末比で30億47百万円減少した一方で、売掛金が9億32百万円、棚卸資産が8億8百万円増加しています。これはインバウンド需要の回復やサーバブルな商品への取り組みが奏功しつつある一方で、現金管理の強化にも努めていることがうかがえます。

負債の部

負債の部では、長期借入金が8億35百万円減少したことなどにより、全体としては前期末比2.9%減少しています。財務体質の改善が進んでいるといえます。

純資産の部

純資産の部では、その他有価証券評価差額金が8億79百万円増加したものの、自己株式の取得などにより、前期末比0.4%減少しています。
自己資本比率は73.3%と引き続き高水準を維持しており、財務的な健全性が確保されています。

ROAとROE

ROA(総資産利益率)は前年同期の6.2%から4.9%に低下、ROE(自己資本利益率)も同様に前年同期の10.1%から6.2%と減少しています。
これは、一時的にコロナ禍の影響から回復基調にあるものの、なお先行きは不透明な状況が続いているため、慎重な経営姿勢が続いているためと考えられます。今後は、中期経営計画に沿って事業基盤の強化と収益力の向上に注力し、ROA、ROEの改善を目指していくことが期待されます。

キャッシュフロー

当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが17億60百万円のプラス、一方で投資活動によるキャッシュ・フローが12億21百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが35億86百万円のマイナスとなっています。
これは、在庫管理の強化や債権回収の進展などにより、営業キャッシュ・フローが黒字化した一方で、自己株式の取得やリース債務の返済などによる資金流出があったためです。
今後は、資金効率の改善に向けた取り組みが課題となりそうです。

配当の支払額

当期の期末配当は1株当たり15円と前期より5円増配となっています。これにより、年間配当は25円となる見込みです。
株主還元の充実を重視しており、安定配当の維持と利益連動の向上を目指す方針のようです。業績回復基調にあることから、株主の皆様には一定の還元ができたと評価できるでしょう。

今後の展望

今後の見通しとしては、アパレル市場の回復基調と需要の変化への対応に注力していくとのことです。具体的には、商品開発力の強化やEC事業、インバウンド需要への取り組みなどを通じて、収益基盤の拡大を図る計画です。
さらに、事業ポートフォリオの見直しや経営資源の集中などにより、企業価値の向上を目指していくと表明しています。中期的な視野に立った経営改革を進めていくことが、同社の今後の成長につながるものと期待されます。

編集部のまとめ

株式会社TSIホールディングスの決算報告では、アパレル市場の回復傾向を背景に、収益性の改善が進んでいることがわかりました。現金管理の強化や在庫の適正化、経費管理の徹底など、収益構造改革の取り組みが奏功していると言えるでしょう。
今後は、新中期経営計画「TIP27」に沿って、ブランド戦略の強化やサスティナブル対応の推進、M&Aなども視野に入れた事業基盤の再構築に注力していくことが期待されます。
株主還元面でも、安定配当を維持しつつ、利益連動の向上にも取り組むなど、株主の皆様への還元にも力を入れています。
今後の同社のさらなる飛躍に期待したいですね。

株式会社TSIホールディングスの決算日や配当についてまとめました。

株式会社TSIホールディングスの決算期は毎年2月末日となっています。また、四半期決算は3月、6月、9月、12月の各末日に行われており、四半期報告書の公表は各四半期末から約2ヶ月後となっています。
配当については、当期の期末配当が1株当たり15円と前期より5円増配となり、年間配当は25円を予定しています。株主還元の充実を重視しており、安定配当の維持と利益連動の向上を目指しています。

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