アステナホールディングスの最新決算は、売上高・営業利益ともに大幅に伸長しました。売上高は280億9千1百万円と前年同期比4.6%増、営業利益は13億4千5百万円と前年同期比5.5倍の大幅増加となっています。主力のファインケミカル事業やHBC・食品事業、医薬事業が好調に推移したことが成長の背景にあります。今後も中長期の成長ビジョンに基づき、着実に業績を伸ばしていく期待が膨らみます。
企業情報
企業名: アステナホールディングス株式会社
証券コード: E02585
決算期: 11月期
アステナホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アステナホールディングス株式会社の決算日は11月30日で、決算の発表は1月下旬に行われています。また、四半期決算は2月、5月、8月、11月に公表されます。
主な事業
アステナホールディングス株式会社は、ファインケミカル事業、HBC・食品事業、医薬事業、化学品事業を展開しています。医薬品原料の製造・販売、機能性食品原料の取り扱い、医療用医薬品の製造・販売、表面処理薬品の製造・販売などが主な事業内容となっています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が280億9千1百万円、営業利益が13億4千5百万円と大幅に伸長しました。各事業が好調に推移したほか、医薬事業における薬価改定のプラス影響もあり、営業利益率は4.8%と大幅に改善されています。
売上・利益の推移
過去3年間の連結売上高の推移を見ると、2022年11月期は519億8千4百万円と増収となりました。一方、利益面では、原材料価格高騰などの影響から経常利益が13億6千3百万円と前期比2.9%減少しました。しかし、当第2四半期では、各事業が好調に推移したことで大幅な増益となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は665億2百万円となり、前連結会計年度末比7億5千2百万円減少しました。一方で、純資産は290億5千2百万円と、前連結会計年度末比4億5千万円増加しており、財務体質は健全化されています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が55億8千8百万円と前期末比11億6千9百万円減少しましたが、建設仮勘定が5億3千5百万円増加するなど設備投資への取り組みが進んでいます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が10億1千万円減少したものの、支払手形及び買掛金が2億4千6百万円増加するなど、金融負債の圧縮と営業債務の積み上げが進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3億4千3百万円増加し、その他有価証券評価差額金も7千7百万円増加するなど、着実に積み上がっています。財務基盤の強化が進捗しています。
ROAとROE
ROAは2.1%、ROEは4.9%となっています。前年同期にはマイナスだった業績が大幅に改善され、収益性と投資効率の向上につながっています。今後も事業基盤の強化が進めば、さらなる収益力向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが22億5千9百万円の増加となり、一方で投資活動によるキャッシュ・フローが15億3千7百万円の減少となっています。財務活動においても18億7千7百万円の減少となるなど、全体としては11億6千9百万円の減少となっています。
配当の支払額
当社は期末配当と中間配当を実施しており、当第2四半期連結累計期間では1株当たり9円の配当を行っています。この水準は前期の年間配当18円と同水準を維持しており、株主還元を着実に実施しています。
今後の展望
アステナホールディングスは、2030年を見据えた中長期ビジョンのもと、引き続き各事業の成長と企業価値の向上に取り組んでいきます。特に、高成長が期待されるファインケミカル事業への経営資源の集中や、HBC・食品事業での自社ブランド製品の拡販など、成長戦略を着実に実行していく計画です。今後も業績の拡大が期待されます。
編集部のまとめ
アステナホールディングスの当期の業績は大幅に改善され、売上高・営業利益とも前年同期比で2桁増となりました。ファインケミカル事業やHBC・食品事業が好調に推移したほか、医薬事業でも薬価改定の効果がみられました。今後も中長期的な成長戦略に基づき、各事業の強みを発揮していくことで、持続的な業績拡大が期待されます。
アステナホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アステナホールディングスの決算日は11月30日で、決算発表は1月下旬に行われています。また、年間2回の配当を実施しており、当期は1株当たり9円の配当を支払っています。引き続き、株主還元を着実に行っていく方針です。