株式会社サインポストの2024年2月期第1四半期決算が発表されました。同社はIT分野で高い実績を持つ企業で、銀行システムの移行・統合支援やデジタル化支援など、幅広いソリューションを提供しています。
企業情報
企業名: サインポスト株式会社
証券コード: E33519
決算期: 毎年3月1日~2月末日
サインポスト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サインポスト株式会社の決算期は毎年3月1日~2月末日となっています。今回発表された決算は2024年3月1日~2024年5月31日の第1四半期決算となります。
主な事業
サインポスト株式会社は、金融機関向けのシステム開発・コンサルティングを主軸とする企業です。具体的には、銀行の基幹システムの移行・統合支援や、金融機関やその他企業のDX推進支援など、幅広いITソリューションを提供しています。また、無人決済システムの開発や書店向けのPOSレジの販売なども手掛けるなど、事業領域を拡大しながら持続的な成長を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は745百万円と前年同期比で13.4%の増収となりました。利益面では、増収効果により営業利益が29百万円(前年同期は38百万円の営業損失)、経常利益が28百万円(前年同期は38百万円の経常損失)、四半期純利益が26百万円(前年同期は44百万円の四半期純損失)と大幅な黒字化を達成しています。
売上・利益の推移
過去1年間の業績を見ると、コンサルティング事業が安定的に推移しており、イノベーション事業やDX・地方共創事業の収支も徐々に改善しつつあります。特に今期第1四半期はコンサルティング事業の増収と固定費の見直しが奏功し、全社ベースで大幅な増益となりました。今後も持続的な成長と収益力の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
サインポストの当第1四半期末の財務状況は健全です。資産合計は2,675百万円と前期末から74百万円増加しており、流動資産が2,033百万円、固定資産が642百万円となっています。一方、負債合計は1,103百万円で、前期末から47百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が177百万円増加した一方で、売掛金及び契約資産が81百万円減少しました。固定資産は大きな変動はありませんが、着実に投資が進められています。
負債の部
負債の部では、賞与引当金が64百万円減少した一方で、その他の未払費用が増加したことから流動負債が44百万円増加しています。固定負債は2百万円の増加にとどまりました。
純資産の部
純資産の部では、四半期純利益26百万円の計上により、利益剰余金が26百万円増加しています。この結果、自己資本比率は58.8%と健全な財務状況が維持されています。
ROAとROE
ROAは前年同期の-1.8%から当第1四半期は1.0%に、ROEは-3.2%から1.7%にそれぞれ改善しました。これは、増収に加え固定費の見直しも進んだことで、収益性が大幅に向上したためです。今後も安定した収益基盤の確立と資本効率の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが44百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが21百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが154百万円のプラスとなりました。この結果、現金及び現金同等物は177百万円増加しています。
配当の支払額
当第1四半期においては配当の支払いはありませんでした。前期(2024年2月期)は1株当たり10.07円の配当を実施しており、今後も安定した配当の継続が期待されます。
今後の展望
サインポスト株式会社は、2025年2月期を成長を再加速させる転換期と位置づけています。各事業間の連携強化による収益機会の拡大や、デジタル技術を活用したサービスの付加価値向上に取り組んでいきます。また、中堅・中小企業のDX支援も新たな収益源として期待できる事業と位置付けています。今後の業績拡大と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
サインポスト株式会社は、金融機関向けのシステム開発やDX支援などで高い実績を持つIT企業です。当第1四半期は増収増益となり、収益性も大幅に改善しました。今後は各事業間の連携強化やデジタル技術の活用などで、さらなる成長が期待できる企業だと評価できます。株主還元面でも安定した配当を実施しており、投資家の関心も高まっていくと考えられます。
サインポスト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サインポスト株式会社の決算期は毎年3月1日~2月末日となっています。過去には1株当たり10.07円の配当を実施しており、今後も安定した配当が期待できる企業だと言えます。