株式会社PLANTはこの春の四半期決算を発表しました。売上高は前年同期比4.0%増の23,948百万円と増収となり、経常利益は594.3%増の609百万円と大幅に増益となりました。主力の小売事業が順調に推移し、収益性が向上したことで業績は好調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社PLANT
証券コード: 76460
決算期: 2023年9月20日
株式会社PLANTの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社PLANTの決算日は毎年9月20日です。そのため、今回発表された決算は第43期第1四半期(2023年9月21日~2023年12月20日)の業績となります。
主な事業
株式会社PLANTは、福井県を中心に生活関連用品の小売店舗を展開している企業です。「フーズ」と「ノンフーズ」の2つの商品セグメントで構成されており、食料品からインテリア雑貨まで幅広い商品を取り扱っています。小売業界では厳しい競争が続く中、独自のPB(プライベートブランド)の開発や店舗の積極的な改装などにより、収益力の強化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期は、売上高が23,948百万円、営業利益が555百万円となりました。前年同期と比べて売上高は4.0%増、営業利益は113.3%増と大幅な増収増益となりました。このように、業績は好調に推移しており、営業利益率は2.3%と前年同期の1.1%から大きく改善しています。
売上・利益の推移
過去1年の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は微増傾向にあり、経常利益は大幅に改善してきています。特に当第1四半期は経常利益が609百万円と前年同期の313百万円から倍近く増加しており、収益性の向上が進んでいるようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社PLANTは四半期連結財務諸表を作成しておらず、単体の四半期財務諸表を開示しています。
資産の部
当第1四半期会計期間末の総資産は40,158百万円で、前事業年度末に比べ890百万円減少しています。これは主に現金及び預金が1,126百万円減少したことによるものです。
負債の部
当第1四半期会計期間末の負債合計は24,577百万円で、前事業年度末に比べ796百万円減少しました。その主な要因は未払法人税等が274百万円減少したことによるものです。
純資産の部
当第1四半期会計期間末の純資産合計は15,580百万円で、前事業年度末に比べ94百万円減少しました。これは四半期純利益423百万円の計上があった一方で、配当金の支払208百万円と自己株式の消却164百万円があったためです。
ROAとROE
株式会社PLANTのROA(総資産利益率)は直近1年で1.5%から1.6%とわずかながら改善しています。一方でROE(自己資本利益率)は3.8%から2.7%に低下しています。これは純資産が増加する一方で当期純利益が伸び悩んでいることが影響しているようです。今後の収益力の向上に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
当第1四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、経常利益が大幅に増加していることから、営業キャッシュ・フローも同様に改善していると考えられます。今後の設備投資や配当などの資金需要に対応できる体力がつきつつあるものと推察されます。
配当の支払額
株式会社PLANTは年2回(中間・期末)の配当を行っています。当第1四半期では1株当たり27円の期末配当を実施しました。前年同期の17円から大幅に増額されており、収益力の向上を反映した形となっています。
今後の展望
株式会社PLANTは中期経営計画に掲げた営業利益率3.0%以上の早期達成を目指して、既存店の改装やPB商品開発の強化、業務の合理化などに取り組んでいきます。当第1四半期の業績を踏まえ、通期でも増収増益が期待されています。引き続き消費者ニーズに適応した事業運営により、収益力の向上が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社PLANTは四半期決算の結果、売上高、営業利益、経常利益のいずれも前年同期を大幅に上回ると好調な業績を示しました。主力の小売事業が順調に推移し、収益性が大きく改善したことが背景にあります。今後も店舗改装やPB商品育成などの施策を通じて、さらなる収益力強化を目指していくと見られます。株主還元面でも配当金の引き上げが行われるなど、株主への利益還元にも意欲的です。
株式会社PLANTの決算日や配当についてまとめました。
株式会社PLANTの決算日は毎年9月20日で、年2回の配当(中間・期末)を行っています。当期は期末配当が1株27円と大幅に増額されており、業績の好調さが反映されています。今後も収益力の向上と適切な株主還元が期待されます。