株式会社エコスの2023年度第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比6.1%増加と好業績を収めており、経常利益も19.6%増加と堅調な成長を遂げています。需要の回復と各施策の効果が表れた結果といえるでしょう。今後も既存店の強化と新規出店を進め、地域に密着した店舗づくりに注力していくことで、さらなる飛躍が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社エコス
証券コード: 75200
決算期: 2月期
株式会社エコスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エコスの決算日は毎年2月末日となっています。同社は第1四半期決算を7月に発表し、その後8月に第2四半期決算、11月に第3四半期決算、そして翌年5月に期末決算を発表する年4回の決算スケジュールで進んでいます。
主な事業
株式会社エコスは食品スーパーマーケット事業が主力で、東京都を中心に関東地方に129店舗を展開しています。生鮮食品から日用品まで幅広い品揃えで、地域密着型の店舗展開を行っています。近年はPB商品の強化やECサイトの充実など、デジタル化にも積極的に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上高が32,158百万円と前年同期比6.1%増加。営業利益は1,485百万円と19.1%増、経常利益は1,552百万円と19.6%増となりました。利益率も改善しており、経常利益率は4.8%と前年同期より0.6ポイント上昇しています。需要回復や販売強化などの施策が功を奏した結果だと言えるでしょう。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、売上高は年々増加しており、前期は58,220百万円を記録しています。一方、利益も堅調に推移し、前期の経常利益は3,746百万円と高水準を維持しています。足元の好調な業績を受け、今期も増収増益が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の連結貸借対照表は、資産合計582億20百万円と前期末から60億40百万円増加しました。負債合計も345億19百万円と56億14百万円増加しています。純資産は237億円と前期末から4億26百万円増加しており、自己資本比率は40.7%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が19,359百万円と前期末から66億69百万円増加しました。これは営業活動によるキャッシュ・フローの増加などが要因です。一方、固定資産は30,576百万円と545百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が8,874百万円と前期末から744百万円増加。また、1年内返済予定の長期借入金が6,512百万円、長期借入金が10,516百万円と借入金が増加しています。これは設備投資資金の調達によるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が18,617百万円と前期末から376百万円増加しました。一方、配当金の支払いにより672百万円減少しています。自己資本比率は40.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期7.0%から当期7.3%に上昇しており、収益性の改善が見られます。一方、ROEは前期15.9%から当期14.6%と低下しています。これは自己資本の増加に対して利益の伸びが相対的に小さかったことが原因と考えられます。今後は収益性と資本効率のバランスを取りながら、さらなる改善に取り組む必要がありそうです。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,777百万円のプラスとなりました。これは税金等調整前四半期純利益の計上や、仕入債務の増加などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは590百万円のマイナスとなり、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローも672百万円のマイナスとなっています。全体としては現金及び預金が増加傾向にあり、財務基盤は安定していると言えるでしょう。
配当の支払額
当第1四半期における配当金の支払額は672百万円となっています。前期は1株当たり60円の配当を実施しており、業績の好調さを反映した高水準の配当を維持しています。今後も株主還元に注力していく方針のようです。
今後の展望
株式会社エコスは、既存店の強化と新規出店を軸に成長戦略を推進していきます。地域に密着した店舗づくりを通じて顧客ニーズに応え、デジタル化の推進やPB商品の拡充など、競争力強化にも取り組んでいきます。また、M&Aによる企業規模の拡大にも期待が高まっています。消費者の生活防衛意識が根強い中、これらの施策によってさらなる業績向上が望めそうです。
編集部のまとめ
株式会社エコスの第1四半期決算は、売上高、経常利益ともに前年同期を大きく上回る好調な内容でした。既存店の活性化や新規出店、デジタル化の推進など、同社の取り組みが着実に成果を挙げていることが分かります。今後も地域密着型の店舗展開を続け、収益力と財務基盤の強化を図っていくことで、持続的な成長が期待できると考えられます。
株式会社エコスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エコスの決算日は2月末日で、毎年5月に期末決算を発表しています。また、同社は年4回の決算発表を行い、第1四半期決算を7月に、第2四半期決算を8月に、第3四半期決算を11月に公表しています。直近の第1四半期では、1株当たり60円の配当を実施するなど、株主還元にも力を入れています。今後も安定した業績と配当の維持が期待されます。