人気の建設機械メーカー、株式会社竹内製作所の2024年度第1四半期決算報告書が発表されました。同社は業績好調で、売上高は前年同期比4.0%増の551億円と堅調に推移。経常利益は前年同期比40.0%増の117億円と飛躍的な伸びとなりました。
企業情報
企業名: 株式会社竹内製作所
証券コード: 64320
決算期: 2024年2月期
株式会社竹内製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社竹内製作所の決算日は2月末日です。第1四半期の決算期間は2024年3月1日から2024年5月31日までとなります。
主な事業
株式会社竹内製作所は、クローラーローダー、ミニショベル、油圧ショベルなどの建設機械の製造・販売を主力事業としています。世界各国に販売拠点を持ち、米国、欧州、中国などグローバルに事業展開しています。近年は環境対応型の製品開発にも注力しており、電動モデルなどサステナブルな製品の提供にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が551億円と前年同期比4.0%増加しました。利益面では、営業利益が111億円と同30.2%増、経常利益が117億円と同40.0%増となるなど、大幅な増益となりました。これは、円安の影響や製品価格の値上げ、製品構成の変化などの要因によるものです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は212,627百万円から着実に増加してきました。一方、経常利益も35,455百万円と高水準を維持しています。同社の強み である製品競争力の高さと、グローバルでの販売網の拡大が功を奏している結果といえます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、流動資産が1,603億円、固定資産が379億円となっています。負債合計は455億円と健全な水準を維持しており、純資産は1,528億円と、自己資本比率は77.1%と高い水準にあります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が433億円、受取手形及び売掛金が477億円、商品及び製品が346億円となっています。設備投資による有形固定資産の増加も見られます。
負債の部
負債の部では、買掛金が312億円となっています。有利子負債はなく、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,315億円と着実に積み上がっています。為替換算調整勘定も159億円と大きく改善しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の16.2%から21.7%に改善し、ROEも前年同期の20.2%から24.5%に上昇しました。これは、売上高や利益の増加、資産効率の向上などによるものです。同社では、収益性と資本効率性を高める経営を推進しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で減少したものの、堅調な収益力を背景に118億円のプラスを確保しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。財務活動では、配当金の支払いなどによりマイナスを計上しました。
配当の支払額
当第1四半期連結累計期間の配当金は1株当たり158円(うち創業60周年記念配当5円)と、前年同期比60円増配となりました。業績好調を反映した増配で、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
同社は2023年2月期から2025年2月期までの中期経営計画を推進しており、製品開発の加速、生産能力の増強、販売網の拡充などに取り組んでいます。環境対応型製品の開発や、デジタルトランスフォーメーションの推進など、中長期的な成長に向けて積極的な先行投資を行っています。引き続き業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社竹内製作所は、建設機械市場における有力プレイヤーとして安定した成長を続けています。当第1四半期決算では、売上高、営業利益、経常利益のいずれも前年同期を上回る好調な業績を達成しました。財務体質も健全で、株主還元にも積極的に取り組んでいることから、同社の中長期的な成長が期待されます。
株式会社竹内製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社竹内製作所の決算日は2月末日で、2024年度第1四半期の決算期間は2024年3月1日から2024年5月31日までとなります。また、同社の配当金は1株当たり158円(うち60周年記念配当5円)と前年同期比60円の増配となり、業績好調を反映した株主還元が行われています。