エコモット株式会社の2024年5月期の第3四半期決算が発表されましたね。売上高は2,083,169千円と前年同期比で11.8%増加しており、順調な成長が続いています。営業利益も、11,725千円と大幅に改善されました。エコモット株式会社は「未来の常識を創る」をミッションに、IoT技術を活用したソリューションビジネスを展開しており、業界からの期待も高まっています。この決算は同社の成長戦略が奏功している証といえるでしょう。
企業情報
企業名: エコモット株式会社
証券コード: E33237
決算期: 2024年8月期
エコモット株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エコモット株式会社の決算期は8月期です。具体的な決算日は毎年8月31日となっています。また、四半期決算は11月、2月、5月、8月の年4回実施されています。
主な事業
エコモット株式会社は、IoTを活用したソリューションビジネスを展開しています。主力事業は大きく3つに分かれており、「IoTビジネスイノベーション」では企業のDX化を支援、「コンストラクションソリューション」では建設現場のDX化に取り組み、「IoTパワード」ではクリーンエネルギー分野でIoTソリューションを提供しています。これらのソリューションを通じて、社会の課題解決に貢献することがエコモット株式会社の大きな目標となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,083,169千円(前年同期比11.8%増)、営業利益11,725千円(前年同期は営業損失100,650千円)、経常利益32,105千円(前年同期は経常損失93,855千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失459千円(前年同期は純損失70,418千円)となりました。営業利益と経常利益が黒字化するなど、着実に収益性が改善されています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は年々増加しており、当第3四半期連結累計期間では前年同期比11.8%増の2,083,169千円となりました。一方、利益面では前年同期は赤字だった営業利益が11,725千円まで回復し、経常利益も32,105千円まで改善されています。今後も同社の成長に期待がかかっていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の貸借対照表を見ると、資産は2,475,275千円となっており、前連結会計年度末と比べて237,848千円増加しています。負債は1,542,446千円で、前連結会計年度末と比べて237,927千円増加しています。純資産は932,828千円で、前連結会計年度末と比べて79千円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が798,071千円と前連結会計年度末より211,875千円増加しています。また、有形固定資産が147,109千円増加するなど、着実に事業基盤が強化されています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が420,220千円と前連結会計年度末より302,560千円増加しています。一方で長期借入金は91,322千円減少しています。これは事業拡大のための資金調達を行ったことによるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純損失が459千円計上されたことにより、前連結会計年度末より79千円減少しています。今後、利益の積み上げにより純資産が増加していくことが期待されます。
ROAとROE
エコモット株式会社のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、前期から改善傾向にあります。ROAは0.5%まで上昇し、ROEも0.05%まで回復しています。これは主に、IoTソリューション事業の収益性が向上したことによるものです。今後も事業の効率化や生産性向上などにより、両指標のさらなる改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは73,551千円のプラスとなり、前年同期と比べ大幅に改善しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは182,678千円のマイナスとなっており、主に有形固定資産の取得による支出によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは211,001千円のプラスとなっています。全体としては現金及び現金同等物が211,875千円増加し、財務体質の強化が進んでいます。
配当の支払額
エコモット株式会社は当第3四半期連結累計期間において、配当金の支払いは行っておりません。今後の利益成長に合わせて、株主還元策の検討が期待されます。
今後の展望
エコモット株式会社は、IoT技術を活用したソリューションビジネスを展開しており、労働人口減少、建設DX化、サステナビリティ実現といった社会課題の解決に取り組んでいます。今後も、各ソリューション区分における事業拡大と、グループ会社の協業強化により、さらなる成長が期待されます。特に「コンストラクションソリューション」と「IoTパワード」の両事業では、大きな市場の成長が見込まれており、これらの分野での先行投資を進めることで、2025年度以降の大幅な業績拡大につなげていく方針です。
編集部のまとめ
エコモット株式会社の2024年5月期第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益ともに前年同期比で大きく改善しています。特に営業利益が11,725千円まで回復したことは注目に値します。今後も、IoTソリューションビジネスの伸張が期待されており、新規事業や協業などの施策により、さらなる業績向上が見込まれます。株主還元策の充実などにも期待がかかっています。
エコモット株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エコモット株式会社の決算期は8月期で、決算日は毎年8月31日となっています。また、四半期決算は年4回実施されています。一方で、当第3四半期連結累計期間における配当の支払いはありませんでした。今後の利益成長に合わせて、株主還元策の検討が期待されます。