株式会社ドトール・日レスホールディングスの決算報告が発表されました。外食業界の大手企業であるドトールは、コロナ禍を乗り越え、堅調な業績を残したことが分かりました。今後の展望にも期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社ドトール・日レスホールディングス
証券コード: 30870
決算期: 2024年2月29日
株式会社ドトール・日レスホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ドトール・日レスホールディングスの決算は、毎年2月末日に行われています。今回の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期の決算報告となっています。
主な事業
株式会社ドトール・日レスホールディングスは、主に外食事業を展開しています。「星乃珈琲店」や「洋麺屋五右衛門」などの飲食チェーン店を直営店や加盟店として展開しています。また、コーヒー豆の仕入れから、焙煎、小売や卸売りまでの垂直統合事業を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期の業績は、売上高369億6百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益29億81百万円(前年同期比37.6%増)、経常利益31億円(前年同期比37.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益23億79百万円(前年同期比18.1%増)となりました。利益率は改善傾向にあり、外食事業の回復が進んでいることがわかります。
売上・利益の推移
ドトールグループは、新型コロナウイルスの影響を受けましたが、徐々に売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに回復傾向にあります。特に今期第1四半期は前年同期比で二桁増加を記録するなど、業績は確実に改善されてきています。
四半期連結貸借対照表について
ドトールグループの四半期連結貸借対照表では、総資産1,308億4百万円、負債298億14百万円、純資産1,009億90百万円となっています。前期末と比べ、資産と負債がともに増加していますが、自己資本比率は77.0%と高い水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金358億10百万円、受取手形及び売掛金75億79百万円などが主な内訳となっています。前期末から30億16百万円増加しており、事業活動が順調に推移していることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金83億9百万円、長期借入金3億3百万円などが主な内訳となっています。前期末から15億円増加しており、事業に必要な資金を調達していることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、資本金10億円、資本剰余金166億42百万円、利益剰余金863億94百万円などが主な内訳となっています。前期末から15億16百万円増加しており、健全な財務基盤が維持されています。
ROAとROE
ドトールグループのROA(総資産経常利益率)は2.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.4%となっています。前期と比べると改善傾向にあり、収益性の向上が見られます。特に、自己資本比率が高いことから、財務の健全性も高いと評価できます。
キャッシュフロー
ドトールグループのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが増加傾向にあります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは減少しており、新規出店などの設備投資を抑えていることがわかります。この結果、現金及び現金同等物は前期末から14百万円増加し、健全な財務体質を維持できている状況です。
配当の支払額
ドトールグループは、1株当たり20円の期末配当を実施しました。前期と比べ4円増配となっており、株主還元の強化に取り組んでいることがうかがえます。
今後の展望
ドトールグループは、外食業界におけるエクセレント・リーディングカンパニーを目指しています。今後も、新規出店の強化や既存店の改装、商品開発の強化など、収益力の向上に注力していく方針です。また、業務の効率化やコストダウンにも取り組むことで、さらなる業績の向上を目指します。
編集部のまとめ
株式会社ドトール・日レスホールディングスは、コロナ禍を乗り越え、順調に業績を回復しつつあります。売上高、利益ともに増加傾向にあり、財務体質も健全です。今後も新たな挑戦を続けながら、外食業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立することが期待されています。
株式会社ドトール・日レスホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
ドトールグループの決算は毎年2月末に行われ、今回は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算の報告でした。配当については、1株当たり20円の期末配当を実施しており、株主還元の強化に取り組んでいることがわかりました。