株式会社ジオコードの2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算報告書が公開されました。ジオコードは、Webマーケティングを中心としたサービスを提供する企業で、この度の決算では堅調な業績を維持しています。ここでは、同社の決算内容を簡単に解説していきます。
企業情報
企業名: 株式会社ジオコード
証券コード: E36078
決算期: 2月末日
株式会社ジオコードの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジオコードの決算日は2月末日で、第1四半期の対象期間は2024年3月1日から2024年5月31日までとなります。同社は四半期報告書の開示を行っており、本レポートはその第1四半期分の内容になります。
主な事業
ジオコードは、Webマーケティング事業とクラウドセールステック事業の2つの事業を展開しています。Webマーケティング事業では、オーガニックマーケティングやWeb広告の提供サービスを行っています。一方で、クラウドセールステック事業では、各企業のマーケティングやセールス活動を支援するクラウドツールの提供サービスを行っています。この2つの事業を中心に、企業のデジタルマーケティング支援に注力している企業です。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高377,700千円、営業損失18,439千円、経常損失10,860千円、四半期純損失6,787千円となりました。売上高は前年同期比4.9%増と順調に推移していますが、人件費や販促費用の増加により営業損失となっています。その一方で、受取手数料などの営業外収益を計上したことで、最終的には6,787千円の四半期純損失に抑えられました。
売上・利益の推移
ジオコードの直近の業績推移を見ると、2023年3月期は売上高1,520,546千円、経常利益22,332千円、当期純利益14,212千円と堅調な業績を残しました。直近の第1四半期では売上高は前年同期比4.9%増と順調に推移しているものの、利益面では営業損失となっています。これは、人材確保や販促活動の強化などにより先行投資コストが嵩んだためです。今後の業績回復に期待が寄せられます。
四半期連結貸借対照表について
ジオコードは個別決算を行っており、四半期連結貸借対照表は作成していません。したがって、以降の説明は個別の四半期貸借対照表に基づいて解説していきます。
資産の部
2024年5月31日時点の資産合計は1,886,944千円で、前事業年度末比53,476千円減少しています。流動資産は1,614,534千円、固定資産は272,410千円となっています。現金及び預金が減少したものの、売掛金や前払費用が増加したことで、流動資産は全体として増加しました。一方で、差入保証金の返還などにより固定資産が減少しています。
負債の部
負債合計は729,196千円で、前事業年度末比8,544千円増加しています。流動負債は667,813千円、固定負債は61,382千円となっています。買掛金が増加したことで流動負債が増加しましたが、長期借入金の返済により固定負債は減少しています。
純資産の部
純資産合計は1,157,748千円で、前事業年度末比62,021千円減少しています。これは主に剰余金の配当と四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ジオコードのROA(総資産経常利益率)は当第1四半期で-2.3%となり、前年同期の-7.2%から改善しています。一方で、ROE(自己資本当期純利益率)は当第1四半期で-2.3%と前年同期の-5.3%から改善しています。営業損失の縮小などにより収益性が高まりつつあるものの、依然として低水準にあります。今後の業績回復とともに収益性の向上に期待がかかっています。
キャッシュフロー
ジオコードの当第1四半期のキャッシュフローについては、四半期キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、同社では営業活動によるキャッシュ・フローが安定して黒字となっていることから、事業活動からの収支は良好であると考えられます。一方で、投資活動や財務活動によるキャッシュ・フローの動向には注意が必要です。
配当の支払額
ジオコードは、2024年4月5日開催の臨時取締役会において、1株当たり20円の期末配当の支払いを決議しました。前事業年度の年間配当金は1株当たり20円(うち創業20期記念配当3円)で、今期は前事業年度と同水準の安定配当を実施しています。株主還元に対する同社の姿勢は堅実だと評価できます。
今後の展望
ジオコードは、Webマーケティング事業とクラウドセールステック事業の2つの柱を中心に成長を続けています。Webマーケティング事業では、企業のデジタル化に伴う需要の高まりを取り込むべく、サービスの品質向上と販路の拡大に取り組んでいます。また、クラウドセールステック事業では、企業のDX推進に寄与するクラウドツールの提供に力を入れています。これらの取り組みにより、今後の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
ジオコードは、2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算において、売上高は前年同期比4.9%増と順調に推移しましたが、人材確保や販促活動の強化などによる先行投資コストの増加により、営業損失を計上しました。しかし、受取手数料などの営業外収益の計上により、最終的には四半期純損失を抑えられています。今後は、2つの主力事業を中心に業績回復が期待されます。また、株主還元面でも安定配当を実施しており、株主の期待にも応えられる企業といえるでしょう。
株式会社ジオコードの決算日や配当についてまとめました。
ジオコードの決算日は2月末日で、第1四半期の決算期間は2024年3月1日から2024年5月31日までです。また、同社は1株当たり20円の期末配当を実施することを決議しており、安定した株主還元を行っています。引き続き、2つの主力事業を通じた業績の拡大が期待されます。