このたびインターライフホールディングス株式会社の2024年第1四半期の決算報告書が公表されました。同社は内装工事や音響・照明設備、施設メンテナンスなどを手がけるホールディング企業で、今期も増収増益と好調な業績を収めました。この決算を分析し、企業の動向や今後の展望について紹介していきます。
企業情報
企業名: インターライフホールディングス株式会社
証券コード: 14180
決算期: 2024年2月
インターライフホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
インターライフホールディングス株式会社は2月決算を行っており、第1四半期は2024年3月1日から5月31日までとなります。今回の決算はその第1四半期の報告です。
主な事業
インターライフホールディングス株式会社は、内装工事事業、音響・照明設備事業、設備・メンテナンス事業の3つの事業を展開しています。主に大型商業施設や公共施設、オフィスビルなどの内装工事や、音響映像設備の設計・施工、建物の設備メンテナンスなどを行っています。同社は建設・設備分野のトップ企業の一社として、高い技術力と豊富な実績を誇っています。
今期の業績と利益率は?
今第1四半期の業績は、売上高4,257百万円(前年同期比42.2%増)、経常利益389百万円(前年同期比419.1%増)と大幅な増収増益となりました。内装工事事業や音響・照明設備事業が順調に推移し、利益率も改善したことが業績好調の要因です。特に内装工事事業は売上高が前年同期比75.6%増と大幅な増収となり、セグメント利益も372.8%増と大幅な伸びを示しました。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は4,257百万円と前年同期比42.2%増、経常利益は389百万円と前年同期比419.1%増と大幅な改善が見られます。内装工事部門の大型案件の完工や音響・照明設備部門の新規案件受注などが寄与しており、収益力が高まっていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
インターライフホールディングス株式会社の2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は8,417百万円、負債は4,593百万円、純資産は3,823百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,471百万円と手元流動性が高く、受取手形や完成工事未収入金等の売掛金が2,759百万円あります。設備投資も順調に行われており、有形固定資産は1,114百万円を計上しています。
負債の部
負債の部では、支払手形や工事未払金等の買掛金が901百万円、短期借入金が901百万円となっています。また、将来の工事補償費や退職給付に備えた引当金も積み立てられています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2,979百万円、利益剰余金が1,016百万円となっています。自己資本比率は45.4%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
インターライフホールディングス株式会社のROA(総資産利益率)は4.65%、ROE(自己資本利益率)は8.23%となっています。前期から改善傾向にあり、収益力の向上と効率的な資産活用が進んでいることがわかります。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローの状況は、営業活動によるキャッシュフローが352百万円のプラス、投資活動によるキャッシュフローが29百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュフローが728百万円のプラスとなっています。売上債権の回収や仕入債務の支払いなどが順調に推移し、手元流動性も高い水準を維持できています。
配当の支払額
当期の期末配当は1株当たり8円00銭が予定されており、前期の配当額5円00銭から増配となっています。安定的な配当を継続しつつ、業績に応じた増配も行う方針です。
今後の展望
インターライフホールディングス株式会社は、内装工事やメンテナンス事業などで引き続き堅調な受注環境を見込んでおり、今後も増収増益が期待されます。大阪・関西万博開催に伴う再開発需要の取り込みや、持続的な設備投資意欲の高まりなども追い風になると考えられます。同社は収益性の向上と新たな事業開発にも注力しており、中期的な企業価値の向上が期待できそうです。
編集部のまとめ
インターライフホールディングス株式会社は、内装工事や設備工事など建設・設備分野で高い技術力を発揮し、この度の第1四半期決算で大幅な増収増益を達成しました。今後も再開発案件や設備投資需要の取り込みを進め、収益力と財務体質の強化に努めていくと考えられます。同社の業績は順調に推移しており、株主還元の充実なども魅力といえるでしょう。
インターライフホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
インターライフホールディングス株式会社は2月決算を行っており、今回の決算は2024年3月1日から5月31日までの第1四半期の報告です。期末配当は1株8円00銭を予定しており、前期から増配されています。同社は建設・設備分野で高い技術力を発揮しており、今後も業績拡大が期待されます。