株式会社マルゼンの決算報告書を見てみると、健全な経営基盤と安定した収益性が確認できました。売上高は前年同期比5.3%増加し、経常利益も34.9%の増加と好調な業績を示しています。
設備投資や製品開発などに積極的に取り組み、外食産業を中心とした顧客の回復基調を捉えて収益向上に貢献しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社マルゼン
証券コード: E02438
決算期: 2024年2月期
株式会社マルゼンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マルゼンの決算日は2月末日となっています。年1回の決算で、通常5月下旬頃に株主総会を開催し、決算報告書を公表しています。
主な事業
株式会社マルゼンは業務用厨房機器の製造・販売を主な事業としています。レストランやホテル、病院などの業務用厨房向けに、高品質で機能性の高い製品を提供しています。
また、大型製パン機械の製造・販売や、ビル賃貸事業なども展開しています。多角的な収益基盤を持つ企業といえるでしょう。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は161億18百万円と前年同期比5.3%の増収となりました。営業利益は17億27百万円と36.9%の増益、経常利益も18億93百万円と34.9%の増益と、収益性の向上が確認できます。
好調な業績を背景に、親会社株主に帰属する四半期純利益も13億18百万円と34.9%の増加となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、ほぼ順調に増加してきています。売上高は2023年2月期から5.3%の増収となり、経常利益も同期間で34.9%の増益と、中長期的な成長が確認できます。
業務用厨房機器の需要回復や、大型製パン機械事業の伸長、ビル賃貸事業の安定収益などが支えとなっているようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社マルゼンの2024年5月31日時点の連結貸借対照表を見ると、安定的な財務基盤が確認できます。
資産の部
総資産は689億21百万円と前期末から10.38億円増加しています。
現金及び預金の増加などにより、流動資産が伸びたことが主な要因です。
負債の部
負債合計は233億46百万円と前期末から7.35億円増加しました。
仕入債務の増加などにより、流動負債が増加したことが背景にあります。
純資産の部
純資産は455億74百万円と前期末から3.02億円増加しています。
親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、利益剰余金が増加したことが主な要因です。
ROAとROE
株式会社マルゼンの収益性を表す指標であるROAとROEは、ともに高水準で推移しています。
当第1四半期はROAが2.72%、ROEが2.88%となっており、効率的な資産運用と高い収益性を維持できています。
今後も業績拡大により、収益力の向上が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・インフローが10.36億円と好調に推移しています。
売上債権の回収が順調に進んだことが主な要因です。
一方で、投資活動によるキャッシュ・アウトフローが1.04億円発生しましたが、全体としてキャッシュ・ポジションは341億4百万円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社マルゼンは、株主への利益還元を重視しており、安定的な配当政策を実施しています。
当期の1株当たり配当金は55円と、前期から10円増加しています。
配当性向も41.7%と株主還元を強化する姿勢が見られます。
今後の展望
今後も業務用厨房機器の需要は堅調に推移すると見られ、マルゼンにとって明るい見通しだと言えるでしょう。
ビル賃貸事業の安定収益や、大型製パン機械事業の成長なども、収益基盤の拡大につながると期待されます。
また、省エネ・環境対応機器の開発や、メンテナンスサービスの強化など、SDGsへの貢献にも取り組んでいます。
編集部のまとめ
株式会社マルゼンの決算報告を見ると、安定収益と高い収益性を兼ね備えた企業であることが分かります。
業績は順調に推移しており、将来的な成長や株主還元の拡大にも期待が持てそうです。
今後も製品開発力の強化や事業領域の拡大などに努め、さらなる飛躍が期待される企業だと言えるでしょう。
株式会社マルゼンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マルゼンの決算日は2月末日で、通常5月下旬頃に株主総会を開催し、決算報告を行っています。
また、同社は配当性向を重視した配当政策を実施しており、当期の1株当たり配当金は55円と、前期から10円増加しています。
今後も株主還元の強化に努めていく方針のようです。