株式会社ワイズテーブルコーポレーションの決算報告書を見てみると、同社の業績が順調に推移していることがわかりました。売上高は前年同期比で8.6%増加しており、営業利益や経常利益も大幅に改善されています。特にインバウンド需要の取り込みが好調だったことが業績アップの大きな要因のようですね。
企業情報
企業名: 株式会社ワイズテーブルコーポレーション
証券コード: 27980
決算期: 2月末
株式会社ワイズテーブルコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は2月末です。第1四半期(3月〜5月)、第2四半期(6月〜8月)、第3四半期(9月〜11月)、第4四半期(12月〜2月)の4つの四半期に区切られた決算スケジュールになっています。
主な事業
株式会社ワイズテーブルコーポレーションは、高級レストラン事業「XEXグループ」とカジュアルレストラン事業を主力としています。XEXグループは「XEX」をはじめとする高級レストランを手掛け、付加価値の高い店舗運営に取り組んでいます。一方、カジュアルレストラングループはイタリアン料理などを提供するカジュアルな飲食店を展開しています。このように同社は高級から中~低価格帯のレストラン事業を幅広く手がけている特徴があります。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は前年同期比8.6%増の3,086百万円となりました。営業利益は27.5%増の142百万円、経常利益は26.1%増の143百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は59.0%増の128百万円となっています。特に純利益の増加率が大きくなっているのが目立ちます。これにより同社の利益率も向上傾向にあると言えるでしょう。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年間で3,086百万円」まで増加しています。一方、営業利益は142百万円、経常利益は143百万円、純利益は128百万円となっており、着実に増益基調で推移しているのがわかります。前年同期との比較でも大幅な増収増益となっているため、同社の業績は順調に推移していると評価できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は4,924百万円と前期末より209百万円増加しています。これは主に売掛金の増加121百万円や新規出店・店舗リニューアルによる固定資産の増加などが要因です。一方、負債合計は4,378百万円と前期末より80百万円増加しています。これは主に仕入高の増加に伴う買掛金の増加によるものです。
資産の部
流動資産は3,002百万円と前期末から194百万円増加しました。現金及び預金や売掛金の増加が主な要因です。固定資産は1,922百万円と14百万円増加しており、主に新店舗出店や店舗改装などによる建物及び構築物の増加が影響しています。
負債の部
流動負債は1,867百万円と前期末から142百万円増加しました。これは主に仕入高の増加に伴う買掛金の増加86百万円や営業活動の活発化に伴う未払金の増加45百万円などによるものです。固定負債は2,510百万円と61百万円減少しました。長期借入金の一部が1年内返済予定となったことが主な要因です。
純資産の部
純資産は546百万円と前期末から129百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益128百万円を計上したことによるものです。自己資本比率は11.1%と前期末の8.9%から改善されています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は、この四半期で2.6%と前年同期の2.0%から改善されています。またROE(自己資本利益率)も23.6%と前年同期の18.9%から上昇しています。これらの指標から、同社の収益性と資本効率性が向上していることがわかります。インバウンド需要の取り込みなどで売上が順調に伸びていることが影響していると考えられます。
キャッシュフロー
同社の四半期キャッシュフロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは169百万円の収入となっています。これは主に税金等調整前四半期純利益143百万円や減価償却費36百万円などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは31百万円の支出となっており、新規出店や店舗改装に伴う設備投資が行われています。財務活動によるキャッシュ・フローは108百万円の支出となっており、主に長期借入金の返済によるものです。
配当の支払額
同社は第1四半期では配当を行っていません。ただし、過去の実績を見ると、年間の配当金額は1株当たり34.53円となっており、配当性向は10%前後で推移しています。今後も一定の配当を維持し、株主還元に努めるものと期待されます。
今後の展望
同社は、引き続き高付加価値化、インバウンド需要の取り込み、和食事業の強化、カジュアルイタリアン事業の展開、そして人材不足・コスト高騰への対応に取り組んでいく方針です。特にインバウンド需要の取り込みが業績拡大の大きなドライバーとなっており、今後もその需要取り込みが期待されています。また、高付加価値化やカジュアル事業の展開など、多角的な経営戦略によって持続的な成長を目指していくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
ワイズテーブルコーポレーションの決算報告を見ると、同社が外食事業において着実な業績改善を遂げていることがわかります。特にインバウンド需要の取り込みが好調だったことが売上高や利益の増加に寄与しています。また、高付加価値化への取り組みや、カジュアルレストラン事業の強化など、事業ポートフォリオの多様化にも注力しています。今後も持続的な成長を目指して、人材確保やコスト管理など課題にも取り組んでいくことが重要になってきそうですね。
株式会社ワイズテーブルコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ワイズテーブルコーポレーションの決算日は2月末で、第1四半期(3月〜5月)、第2四半期(6月〜8月)、第3四半期(9月〜11月)、第4四半期(12月〜2月)の4つの四半期に区切られた決算スケジュールとなっています。過去の実績では、同社の年間配当金は1株当たり34.53円、配当性向は10%前後で推移しており、今後も一定の配当を維持していく方針のようです。