and factory株式会社の2024年5月期第3四半期決算が発表されました。電子書籍市場の拡大を背景に、主力事業のAPP事業や宿泊事業で好調な業績をあげています。先行投資も行っており、今後さらなる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: and factory株式会社
証券コード: E34238
決算期: 8月
and factory株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
and factory株式会社の決算日は8月31日です。第3四半期会計期間は2024年3月1日から2024年5月31日までとなります。
主な事業
and factory株式会社は、APP事業とRET事業を中心に事業を展開しています。APP事業では主要マンガアプリの運営を行い、RET事業では自社ホステル「&AND HOSTEL」の運営を手がけています。また、マンガIPを活用した広告事業なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は4,231,123千円と前年同期比で98.7%増と大幅に増加しました。しかし、営業損失は249,011千円と赤字となりました。これは宿泊事業の物件売却に伴う評価損の発生や先行投資の影響などによるものです。利益率は低下傾向にありますが、今後の成長を見据えた経営判断だと考えられます。
売上・利益の推移
and factory株式会社の売上高は2,128,912千円から4,231,123千円と大幅に増加しました。一方、経常利益は47,668千円から273,671千円の経常損失に転じています。先行投資を積極的に行っている影響によるものと考えられます。今後の成長に向けた布石が見られる決算となりました。
四半期連結貸借対照表について
and factory株式会社の四半期連結貸借対照表を見てみると、総資産が5,275,373千円から3,187,797千円に減少しています。これは主に保有していた販売用不動産の一部売却によるものです。一方、負債は4,154,707千円から2,132,253千円に減少しており、自己資本比率は21.2%から33.1%に改善しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が925,363千円から1,034,765千円に増加しています。また、販売用不動産が3,109,620千円から0千円に大幅に減少しています。これは物件売却に伴う振替によるものです。
負債の部
負債の部では、短期借入金が205,000千円から160,000千円に減少しています。また、長期借入金も2,796,996千円から148,680千円に大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が△481,040千円から△546,161千円に減少しています。これは四半期純損失の計上によるものです。一方で、自己資本比率は21.2%から33.1%に改善しています。
ROAとROE
and factory株式会社のROAは前年同期の0.9%から当期の△2.0%に低下しています。一方でROEは前年同期の4.3%から当期の△6.2%に悪化しています。これは主に当期の経常損失の計上によるものですが、将来の事業拡大に向けた先行投資と捉えることができます。
キャッシュフロー
and factory株式会社の当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは物件売却に伴う資金流入などによる増加が見込まれます。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは、物件売却に伴う支出の減少などから改善傾向にあると考えられます。
配当の支払額
and factory株式会社は、当第3四半期累計期間において配当を実施していません。今後の事業拡大に向けた投資に充当されるものと考えられます。
今後の展望
and factory株式会社は電子書籍市場の拡大に伴い、APP事業における主要マンガアプリの運営が順調に推移しています。また、RET事業の「&AND HOSTEL」も好調な稼働率を維持しています。今後は海外展開など新たな分野にも注力し、さらなる成長を目指すと見られます。
編集部のまとめ
and factory株式会社の2024年5月期第3四半期決算は、主力事業の好調な業績に加え、先行投資も積極的に行っている印象です。短期的には経常損失の計上などマイナス面もありますが、電子書籍市場の拡大や海外展開など、中長期的な成長に向けた布石が見られます。今後の更なる飛躍に期待が高まる決算となりました。
and factory株式会社の決算日や配当についてまとめました。
and factory株式会社の決算日は8月31日で、当期は赤字決算となりました。一方で、配当は行っていません。今後の成長に向けた先行投資に注力し、中長期的な企業価値向上を目指しているものと考えられます。