この度、株式会社アイドマ・ホールディングスが2024年5月31日に発表した第3四半期決算報告書について、皆さんにご紹介したいと思います。順調な業績と着実な成長を示す内容となっているので、ぜひご覧ください。
企業情報
企業名: 株式会社アイドマ・ホールディングス
証券コード: 73730
決算期: 8月
株式会社アイドマ・ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
アイドマ・ホールディングスの決算日は8月31日で、第3四半期決算の報告書を今回発表しました。決算は年に4回行われ、本決算が8月、その他に9月、3月、5月の第3四半期決算を公表しています。
主な事業
アイドマ・ホールディングスは、ワーク・イノベーション事業を中心とする企業です。具体的には、企業の営業力・生産性向上のためのアウトソーシングサービスを提供しています。コロナ禍でテレワークが広がる中、売上が大幅に増加するなど、時代のニーズに合った事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の連結売上高は7,759,950千円と前年同期比で17.0%増と好調な業績を示しました。連結営業利益は1,871,509千円、連結経常利益は1,876,432千円となっています。利益率も高く、経常利益率は24.2%と非常に高い水準を保っています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は順調に増加しています。特に直近の第3四半期では大きく伸びており、売上高は過去最高を記録しました。一方で利益面では第3四半期で前年同期比7.1%減となりましたが、通期では過去最高の利益を確保する見込みです。
四半期連結貸借対照表について
アイドマ・ホールディングスの財務状況は非常に健全です。自己資本比率は67.1%と高水準を維持しており、負債も抑えられています。流動比率も215.2%と余裕のある水準を確保しているため、今後の事業拡大に備えられる体制が整っているといえます。
資産の部
流動資産は6,373,825千円と前期比で185,168千円増加しました。現金及び預金が減少した一方で、有価証券が大幅に増加しています。固定資産は2,907,655千円と微増しています。
負債の部
流動負債は2,964,219千円と前期比で557,991千円減少しました。未払金や未払法人税等が減少したことが主な要因です。固定負債は76,997千円と前期比で173,941千円減少しました。
純資産の部
純資産合計は6,240,265千円と大幅に増加しました。利益剰余金の増加が主な要因で、自己資本比率は67.1%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
アイドマ・ホールディングスのROA(総資産利益率)は前期9.7%から当期8.7%と若干減少しています。一方でROE(自己資本利益率)は前期21.6%から当期15.0%と大幅に改善しています。これは利益成長に加え、自己資本の増加が寄与したものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,214,268千円のプラスとなり、前年同期比で減少しましたが、依然として高水準を維持しています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは△622,882千円のマイナスとなりました。これは有価証券の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローも△984,434千円のマイナスとなっています。
配当の支払額
アイドマ・ホールディングスは、今期より初配当を実施することを発表しました。1株当たり年間配当金は30円を予定しており、配当性向は38.4%となる見込みです。これまでは内部留保に注力してきましたが、今後は株主還元にも力を入れていくことが分かります。
今後の展望
アイドマ・ホールディングスは、中小企業を中心としたワーク・イノベーション事業の拡大を目指しています。人手不足が深刻化する中、企業のアウトソーシングニーズが高まっており、今後も安定的な成長が期待されます。また、最近では子会社化したユニークキャリアとのシナジー効果も期待できそうです。
編集部のまとめ
アイドマ・ホールディングスは、ワーク・イノベーション事業に特化し、時代のニーズを的確に捉えることで売上高、利益ともに好調な業績を上げています。財務体質も健全で、株主還元にも取り組み始めたことから、中長期的な成長が期待できる企業だと評価できます。今後の更なる飛躍に期待が高まりますね。
株式会社アイドマ・ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
アイドマ・ホールディングスの決算日は8月31日で、年4回の四半期決算を行っています。今期より初めて配当を実施し、1株当たり年間30円、配当性向は38.4%となる見込みです。企業の成長と株主還元のバランスがとれた、魅力的な企業だといえるでしょう。
