タキヒヨー株式会社の2024年2月期第1四半期決算報告が発表されました。売上高は15,426百万円と前年同期比5.2%の増収となり、営業利益は655百万円と前年同期比57.6%の大幅増益となりました。アパレル・テキスタイル関連事業が増収・増益を牽引し、収益力の改善が着実に進んでいる様子がうかがえます。
企業情報
企業名: タキヒヨー株式会社
証券コード: E02776
決算期: 2月期
タキヒヨー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
タキヒヨー株式会社の決算期は2月期です。第1四半期の決算期間は2024年3月1日~2024年5月31日となります。
主な事業
タキヒヨー株式会社は、アパレル・繊維製品の卸売りと小売りを主要な事業としています。アパレル・テキスタイル関連事業では、レディスアパレルやメンズアパレル、ベビー・キッズアパレルなどの商品を企画・開発し、国内外のアパレルメーカーやブランド企業に卸売りを行っています。賃貸事業では、自社所有の不動産を活用して賃貸収入を得ています。その他、マテリアル事業やライフスタイル事業なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期は売上高が15,426百万円と前年同期比5.2%の増収となりました。営業利益は655百万円と前年同期比57.6%の大幅増益となりました。営業利益率は4.2%と前年同期の2.8%から大きく改善しています。事業構造改革の効果が表れ始めた形です。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は57,736百万円から15,426百万円と若干の増加傾向にあります。一方、営業利益は1,122百万円から655百万円と2期連続で増益を確保しています。収益性の改善に取り組む姿勢が伺えます。
四半期連結貸借対照表について
タキヒヨー株式会社の当第1四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は49,606百万円となっています。前期末比1,051百万円の増加です。
資産の部
資産の部では、流動資産が23,904百万円と前期末比926百万円増加しました。現金及び預金や受取手形及び売掛金などが増加しています。固定資産は25,702百万円と前期末比124百万円の増加となりました。
負債の部
負債の部では、負債合計が18,442百万円と前期末比172百万円増加しています。支払手形及び買掛金は減少したものの、借入金が増加したことが主因です。
純資産の部
純資産の部は、31,164百万円と前期末比879百万円増加しています。利益剰余金やその他の包括利益累計額の増加により、自己資本比率は62.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは当期1.1%と前年同期の0.9%から上昇しています。これは税引前四半期純利益の増加により収益性が改善したためです。一方、ROEは1.8%と前年同期の1.8%とほぼ横ばいです。自己資本の効率的運用が課題といえるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,007百万円のマイナスとなりました。投資活動は25百万円のマイナス、財務活動は1,382百万円のプラスとなっています。現金及び現金同等物の四半期末残高は3,497百万円となり、前期末から372百万円増加しました。
配当の支払額
当第1四半期では、配当金の支払いが1株当たり15円、総額136百万円ありました。前年同期の10円から増配となっています。
今後の展望
今後は、収益基盤の強化に向けた「Revitalize Plan(黒字体質復活計画)」の取り組みが重要になります。コア事業の卸売りでは収益重視の営業スタンスの定着や、原価上昇リスクへの対応が課題です。収益化の遅れている小売事業の再構築も進めていく方針です。先行きの不透明な経営環境ではありますが、着実な施策の実行により、持続的な成長と収益力の向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
タキヒヨー株式会社は今期第1四半期の業績で増収増益を達成し、収益力の改善が進んでいる様子がうかがえます。経営改革の取り組みが奏功している形です。今後も収益基盤の強化に向けた施策を着実に実行し、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。株主への還元としても、1株当たり15円の配当を行うなど、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
タキヒヨー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
タキヒヨー株式会社の決算期は2月期で、今期第1四半期の決算期間は2024年3月1日~2024年5月31日です。また、今期の配当金は1株当たり15円と前年同期から増配されています。今後も収益力の向上とともに、株主還元にも注目が集まりそうです。