株式会社文教堂グループホールディングスの第３四半期決算が発表されました。売上高11,560百万円、営業利益83百万円、経常利益106百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益95百万円と、前年同期を上回る良好な業績となりました。書籍・雑誌販売を中心とする主力事業の収益性が徐々に改善されつつあり、この調子で株式会社文教堂グループホールディングスの業績は回復基調に乗っているといえそうです。
企業情報
企業名: 株式会社文教堂グループホールディングス
証券コード: E03221
決算期: 8月末日
株式会社文教堂グループホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社文教堂グループホールディングスの決算期は8月末日となっています。四半期決算は9月、12月、3月、6月の各末日となります。
主な事業
株式会社文教堂グループホールディングスは、書店経営を中心とした出版流通事業と、教育プラットフォーム事業を展開しています。出版流通事業では、自社の書店ブランド「文教堂」を中心に全国に店舗を展開し、書籍・雑誌・文具等の販売を行っています。また近年は、プログラミング教育サービスの展開などにも力を入れています。
今期の業績と利益率は？
当第３四半期連結累計期間の業績は、売上高11,560百万円、営業利益83百万円、経常利益106百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益95百万円と、前年同期を上回る好調な結果となりました。経常利益率0.9%と、依然として低水準ながら、前年同期の0.7%から改善しつつあります。今後の一層の収益性向上が期待されます。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で3.7%減の11,560百万円となりましたが、営業利益は28.4%増の83百万円、経常利益は26.2%増の106百万円と、着実に利益が改善しています。特に経常利益は、前年同期から22百万円も増加しており、事業再生に向けた取り組みが成果を上げてきていることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
当第３四半期連結会計期間末の総資産は9,606百万円で、前連結会計年度末に比べ308百万円減少しました。負債合計は8,243百万円と403百万円減少し、純資産は1,363百万円と95百万円増加しています。財務体質の改善が着実に進んでいる模様です。
資産の部
資産の部では、商品が5,604百万円と前期末から185百万円減少しています。在庫の適正化が進んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、買掛金が2,958百万円と前期末から297百万円減少しています。借入金も順調に返済が進んでいるようです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,243百万円と前期末から95百万円増加しています。事業の収益力改善により、徐々に財務基盤が強化されつつあるといえるでしょう。
ROAとROE
ROAは前期の0.9%から当期0.9%と横ばいですが、ROEは前期の1.7%から当期2.1%に上昇しています。収益性の改善と自己資本比率の上昇により、投資収益性が高まってきたことが分かります。今後の事業再生の進展に伴い、更なるROA/ROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第３四半期連結会計期間末の現金及び預金残高は809百万円で、前連結会計年度末から61百万円減少しました。営業活動によるキャッシュ・フローはプラス123百万円となり、借入金の返済等による財務活動キャッシュ・フローのマイナス174百万円をカバーできなかったためです。今後は、収益力の更なる向上とキャッシュ・フローの改善に期待が高まっています。
配当の支払額
当期における株主への配当金の支払いはありませんでした。財務体質の改善に注力しつつ、収益性の向上を図る方針のようです。今後、業績の安定化に合わせて、株主還元策の充実が期待されます。
今後の展望
株式会社文教堂グループホールディングスは、課題とされていた収益性の改善に着実に取り組み、当期の業績はおおむね順調に推移しています。今後は、更なる事業再編と経費削減、人材育成など、企業体質の強化を進めていく方針のようです。また、プログラミング教育事業の強化も重要な施策の一つとなっています。業界の構造変化に対応しながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社文教堂グループホールディングスの第３四半期決算は、前年同期を上回る業績となり、事業再生に向けた取り組みが着実に成果を上げつつあることが分かりました。収益性の改善と財務体質の強化を進めつつ、新事業への挑戦にも期待が高まってきているといえるでしょう。今後も、株主の皆様に安定的な利益還元を行えるよう、企業価値の向上に努めていくことが重要だと思われます。
株式会社文教堂グループホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社文教堂グループホールディングスの決算期は8月末日となっています。当期の業績は順調に推移しており、売上高11,560百万円、営業利益83百万円、経常利益106百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益95百万円と前年同期を上回る結果となりました。しかし、当期の配当は見送られており、今後の財務体質改善と収益性向上に注力する方針のようです。株主の皆様にも安定的な利益還元が期待されます。
