エレマテック株式会社の2023年度第3四半期の決算報告が公開されました。経営成績は減収減益となりましたが、全体的には健全な状態が続いており、今後の業績の回復に期待が持てる内容となっています。
企業情報
企業名: エレマテック株式会社
証券コード: 27150
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
エレマテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エレマテック株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日までの3ヶ月間の業績が公開されました。
主な事業
エレマテック株式会社は、電子部品や電子デバイスの販売を主な事業としており、自動車用電子部品や半導体関連部品の販売が中心です。アジアを中心とした地域で事業を展開しており、特に中国やその他アジア地域での事業を強化しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,499億10百万円と前年同期比で18.9%減となりました。営業利益は65億65百万円と前年同期比で34.5%減と、減収減益となりました。また、経常利益は59億92百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は42億69百万円となっています。
売上・利益の推移
直近の3年間の売上高の推移を見ると、2022年3月期は2,397億74百万円、2023年3月期は2,398億74百万円と微増となっています。一方で、営業利益は2022年3月期が111億30百万円、2023年3月期が76億96百万円と減少傾向にあります。今回の第3四半期では前年同期比で減収減益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は1,152億45百万円となり、前期末比で1.2%増加しています。負債は481億60百万円と0.4%減少し、純資産は670億85百万円と2.3%増加しています。自己資本比率は58.2%となっています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は1,152億45百万円で、前期末から38億32百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が56億19百万円増加したことによるものです。
負債の部
負債合計は481億60百万円で、前期末から17億75百万円減少しました。これは主に、未払法人税等が12億46百万円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は670億85百万円で、前期末から35億8百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が6億26百万円増加し、為替換算調整勘定が8億19百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前期末の5.1%から当第3四半期では5.2%と若干改善しています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は前期末の11.7%から当第3四半期では8.5%と低下しています。これは利益が前年同期に比べ減少したことが影響しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが106億81百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが10億8百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが45億18百万円の支出となりました。現金及び現金同等物の四半期末残高は385億86百万円と前期末から56億19百万円増加しています。
配当の支払額
当期の配当金は、第2四半期末に1株当たり49円、期末に1株当たり40円の配当を実施しました。前期と比べ増配となっており、株主還元に積極的な姿勢が続いています。
今後の展望
今後の経営環境は、世界経済の先行きの不透明感などから、引き続き不確実性が高い状況が続くことが予想されています。そのため、エレマテック株式会社は、自動車向け部材や成長分野への注力など、収益力の強化に取り組んでいく方針です。一方、中国経済の回復の遅れや、半導体不足など、事業環境の変化にも留意していく必要があります。
編集部のまとめ
エレマテック株式会社の2023年度第3四半期の決算は、減収減益となりました。ただし、総資産や純資産は増加傾向にあり、財務体質は健全に維持されています。今後は、自動車向け部材の販売強化や成長分野への取り組みに期待が持てそうです。株主還元も積極的に行われており、中長期的な企業価値向上が期待できる企業といえます。
エレマテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エレマテック株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日までの3ヶ月間の業績が公開されました。また、当期の配当金は第2四半期末に1株当たり49円、期末に1株当たり40円の配当を実施しました。前期と比べ増配となっており、株主還元に積極的な姿勢が続いています。