株式会社スーパーバリューの2024年5月期第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比で6.3%増加し、営業損失は減少するなど、着実に業績が改善されています。今期は店舗再編やグループ子会社との連携強化で、さらなる収益改善が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社スーパーバリュー
証券コード: E03523
決算期: 2月
株式会社スーパーバリューの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スーパーバリューの決算期は2月で、第1四半期の決算発表は7月頃に行われます。今回の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期の業績となります。
主な事業
株式会社スーパーバリューは食品スーパーマーケットを中心とした小売業を展開しています。埼玉県、東京都、千葉県に合計29店舗を展開し、生鮮食品から日用品まで幅広い商品ラインナップを取り揃えています。近年は親会社であるOICグループの子会社であるロピアとの連携を強化し、商品調達や店舗運営の効率化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は181億64百万円と前年同期比6.3%増加しました。営業損失は2億81百万円と前年同期の3億95百万円から改善されています。売上総利益率は20.3%と前年同期比で0.3ポイント下回りましたが、ロピアとの連携による原価低減などにより利益改善につながっています。
売上・利益の推移
売上高は2018年2月期から2022年2月期までは横ばい傾向でしたが、2023年2月期には前年同期比で4.2%減少しました。一方で、営業損益は2022年2月期以降赤字から改善傾向にあり、今期第1四半期も前年同期より損失幅が縮小しています。今後はロピアとのシナジー効果の発現で、さらなる収益改善が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は187億33百万円となり、前期末比1.9%減少しました。これは主に現金及び預金の減少や差入保証金の減少によるものです。一方、負債は146億21百万円と前期末比0.9%増加しました。短期借入金の増加などが主な要因です。純資産は41億11百万円と前期末比6.7%減少しています。
資産の部
流動資産が75億16百万円、固定資産が112億16百万円となっています。流動資産は主に現金及び預金や商品の増加により前期末から増加しました。固定資産は主に有形固定資産の減少により前期末から減少しています。
負債の部
流動負債が110億40百万円、固定負債が35億80百万円となっています。流動負債は主に買掛金や短期借入金の増加により前期末から増加しています。固定負債は主に長期借入金の減少により前期末から減少しています。
純資産の部
資本金が35億13百万円、利益剰余金が28億32百万円の赤字となっています。自己資本比率は21.9%と前期末から1.4ポイント低下しました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は第1四半期では-1.6%となりました。前年同期の-2.0%から改善傾向にあります。一方、ROE(自己資本利益率)は第1四半期では-7.2%と依然として低水準にあり、今後の収益改善が課題です。事業の効率化とともに、自己資本の充実が重要になってきています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況については四半期財務諸表では開示されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローが0.9億円のマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローが1.2億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが1.3億円の増加となっています。今後は経常黒字化を目指し、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が課題となっています。
配当の支払額
当社は第1四半期末時点では配当を実施していません。過去の実績では2019年2月期から配当を行っておらず、今後の業績回復に合わせて配当再開が期待されます。
今後の展望
今後の施策としては、不採算店舗の閉鎖とロピアとのシナジー効果の発現に注力していくことが重要です。店舗の収益性向上と原価低減により、早期の黒字化を目指します。また、2024年8月には新規出店の計画もあり、事業拡大にも取り組む方針です。
編集部のまとめ
株式会社スーパーバリューは、親会社であるOICグループの子会社ロピアとの連携強化により、着実に収益改善に向かっています。不採算店舗の閉店や原価低減などの施策により、第2四半期以降の業績回復を期待できそうです。今後の店舗展開や配当政策にも注目が集まりそうですね。
株式会社スーパーバリューの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スーパーバリューの決算期は2月で、第1四半期の決算発表は7月頃に行われます。現時点では第1四半期末時点での配当は実施されていませんが、業績回復に合わせて配当再開が期待されています。今後の事業展開と収益改善に注目が集まりそうです。