こんにちは。株式会社チームスピリットの2024年5月期第3四半期決算報告です。チームスピリットは従業員の勤怠管理や経費精算などを一元化したクラウドサービスを提供しており、リモートワークやハイブリッドワークの需要拡大で業績が好調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社チームスピリット
証券コード: 43970
決算期: 2024年8月期
株式会社チームスピリットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
チームスピリットは8月期決算を行っており、通常の場合2024年8月31日が決算日となります。第3四半期決算は2024年5月31日に締め切っており、四半期ごとの決算発表をしています。
主な事業
チームスピリットは従業員の勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議などの社内業務システムを一元化したクラウドサービス「チームスピリット」を提供しています。リモートワークやハイブリッドワークの導入が進む中で、企業の人事管理や業務効率化のニーズが高まっています。また、エンタープライズ企業を中心に社内システムのSaaS化を支援するなど事業領域を拡大しています。
今期の業績と利益率は?
2024年5月期第3四半期の連結業績は、売上高3,279百万円、営業損失32百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失34百万円となりました。売上高は前年同期比16.5%増と堅調に推移しているものの、人件費や広告宣伝費の増加などにより営業損失となりました。
売上・利益の推移
チームスピリットの売上高は年々増加傾向にあり、2023年8月期は3,809百万円を記録しています。一方で、2024年5月期第3四半期は新規事業の立ち上げ費用などから営業損失となりましたが、通期では黒字化を目指しています。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産3,727百万円、負債2,348百万円、純資産1,378百万円となっています。流動資産は前期末より約3億円増加し、固定資産は減少したものの全体としては総資産が増加しています。
資産の部
流動資産は3,192百万円で前期末より増加、現金及び預金が増加しています。一方、固定資産は535百万円となり前期末から減少しています。
負債の部
流動負債は2,348百万円で前期末から増加、主に繰延収益が増加したことによります。固定負債はありません。
純資産の部
純資産は1,378百万円で前期末から減少しています。自己資本比率は37.0%となっています。
ROAとROE
ROAは前期の5.4%から当期第3四半期では-0.9%に低下、ROEも前期の-13.6%から-2.5%と大幅に改善しています。これは売上高の増加を見せているものの、先行投資による費用増加によるものと考えられます。今後の業績回復に期待したいところです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは開示されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローが52百万円のマイナスとなっています。今後の収支改善が課題といえます。
配当の支払額
チームスピリットは創業以来、配当は行っていません。今後の業績回復を見据えながら、株主還元についても検討していく必要がありそうです。
今後の展望
チームスピリットは2026年8月期のARR(定期収益)70億円達成を目指しています。エンタープライズ企業でのシェア拡大と新サービスの立ち上げが重要な課題となっています。先行投資による費用負担は大きいものの、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
チームスピリットはリモートワークやハイブリッドワークのニーズ拡大に合わせて業績を伸ばしています。ただ、新規事業の投資が先行し、当期は営業損失となりました。今後の収益改善とARR目標達成に向けた取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社チームスピリットの決算日や配当についてまとめました。
チームスピリットの決算日は8月31日で、第3四半期決算は2024年5月31日に締め切られています。また、同社は創業以来配当を行っておらず、今後の株主還元についても課題と言えます。