イオンディライト株式会社の2024年度第1四半期決算報告が公開されました!売上高811億21百万円、営業利益32億67百万円と前年同期に比べて増収増益となっています。
この決算報告から、同社の事業概況や業績の推移、財務状況などをご紹介していきます。
企業情報
企業名: イオンディライト株式会社
証券コード: 97870
決算期: 2024年2月期
イオンディライト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イオンディライト株式会社の決算日は2月末日です。第1四半期決算は5月31日を基準としており、本日2024年7月16日に決算報告書が提出されています。
主な事業
イオンディライト株式会社は、設備管理、警備、清掃、建設施工、資材関連、自動販売機、サポートといったファシリティマネジメント事業を中心に展開しています。
大手小売店舗やオフィスビル、商業施設などを中心に、様々な施設の管理運営サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高811億21百万円(前年同期比102.5%増)、営業利益32億67百万円(同94.8%減)と、増収減益となりました。
売上高は好調に推移したものの、人件費の上昇などにより収益性が低下したことが要因です。
売上・利益の推移
近年の売上高は着実に増加しており、2024年2月期通期では324,820百万円を記録しています。一方、営業利益については、2023年3月期より減益傾向にあり、2024年2月期は15,235百万円となっています。
人件費上昇など収益環境が厳しい中、売上高の伸びを取り戻していくことが課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は1,590億円となっています。前期末と比べて、自己資本比率は65.3%と安定した財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が623億円、売掛金及び契約資産が495億円となっています。固定資産合計は208億円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が272億円、未払金が65億円となっています。有利子負債は5億円と少額です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が984億円と、内部留保が着実に積み上がってきています。また、自己資本比率は65.3%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは2.1%、ROEは5.1%となっています。前年同期と比べROAは0.1ポイント上昇し、ROEは1.1ポイントの上昇となりました。
これは、当期の利益水準が改善したことによるものです。今後も収益力の向上と資本効率の改善に努めていく必要があります。
キャッシュフロー
当第1四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ6,014百万円増加し、6,189百万円のプラスとなりました。
これは、売上債権の減少などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは△302百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△11,901百万円となっています。
配当の支払額
2024年4月9日開催の取締役会において、1株当たり43円の期末配当を実施することが決議されました。これにより、年間配当額は86円となる見込みです。堅調な業績を背景に、株主還元の強化に取り組んでいます。
今後の展望
今後の見通しについては、設備管理や警備、清掃などの事業領域においてシェアの拡大を目指すほか、省エネ関連工事の受注拡大などにも注力していく方針です。
また、AI・IoTの活用などによる生産性の向上にも取り組み、収益力の向上を図っていきます。
編集部のまとめ
イオンディライト株式会社の2024年度第1四半期決算では、売上高は過去最高を記録するなど順調な業績推移となっています。しかし、人件費上昇などの影響で利益面では苦戦を余儀なくされました。
今後は、事業領域の拡大や生産性向上などに取り組み、収益体質の強化を図っていくことが重要になってくるでしょう。株主還元も着実に行っており、同社の業績動向に引き続き注目が集まりそうです。
イオンディライト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イオンディライト株式会社の決算日は2月末日で、第1四半期決算は5月31日基準となっています。
2024年度の年間配当は1株当たり86円を予定しており、株主還元の拡充に努めています。今後の業績動向と株価の動きから、同社の投資魅力もさらに高まっていくと期待されます。