株式会社大庄の第3四半期決算報告書が公開されました。コロナ禍からの回復、売上・利益の増加など、好調な業績となっています。外食業界では人流の改善やインバウンド需要の拡大を背景に需要の回復基調が続いているものの、原材料価格や人手不足などの課題も残るなか、大庄は様々な施策に取り組み、業績を伸ばしています。今後の展望にも期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 株式会社大庄
証券コード: 99790
決算期: 2023年9月1日〜2024年8月31日
株式会社大庄の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社大庄の決算日は8月31日です。年4回の四半期決算を行い、第3四半期決算報告書を本日2024年7月16日に提出しています。
主な事業
株式会社大庄は「日本の台所」としての役割を果たし、日本の食文化と居酒屋文化の発展に貢献することを基本方針としています。飲食事業を中心に、卸売・ロジスティクス事業、不動産事業、フランチャイズ事業など、多角的な事業展開を行っています。居酒屋や飲食店の運営、食材の卸売や配送サービスなど、外食産業に関する様々な事業に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高37,756百万円、営業利益906百万円、経常利益1,131百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,144百万円と、前年同期と比べて大幅に増加しています。業績は好調に推移しており、利益率も改善されています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比12.9%増の37,756百万円、営業利益は前年同期の営業損失から大幅に改善し、906百万円の営業利益を計上しています。経常利益は1,131百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,144百万円と、いずれも前年同期から大幅な増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
貸借対照表を見ると、資産合計は33,824百万円で前期末比636百万円増加しています。負債合計は23,613百万円で前期末比911百万円減少しており、純資産は10,210百万円で前期末比725百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が15,130百万円と前期末比2,175百万円増加しており、現金及び預金の増加が主な要因です。一方、固定資産は18,687百万円と前期末比1,537百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が12,587百万円と前期末比3,061百万円増加しており、1年内返済予定の長期借入金の増加が主な要因です。一方、固定負債は11,025百万円と前期末比3,150百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、純資産合計が10,210百万円と前期末比725百万円増加しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,144百万円の計上によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は3.4%、ROE(自己資本利益率)は11.2%となっています。前年同期と比べROAは大幅に改善し、ROEも大きく上昇しました。これは、売上高の増加と利益率の改善によるものです。今後も業績の伸びが期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが1,827百万円のプラスとなっています。投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス129百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは388百万円のプラスとなっており、全体としてキャッシュ・ポジションが2,086百万円増加しています。財務体質の改善が進んでいるといえます。
配当の支払額
株主への利益還元として、当社は年2回の配当を実施しています。第3四半期においては、1株当たり6円の中間配当を行いました。今後も安定的な配当の継続に努めていく方針です。
今後の展望
今後の展望としては、飲食事業の継続的な収益改善、卸売・ロジスティクス事業の拡大、不動産事業やフランチャイズ事業などの収益力強化に取り組んでいきます。また、DX推進による業務効率化や人材育成、賃上げの実施など、企業体質の強化にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社大庄は、コロナ禍からの回復基調により増収増益を達成しました。収益性の改善や財務体質の強化など、着実に業績を伸ばしています。今後も事業多角化や効率化、人材育成など、様々な施策に取り組んでいく方針のため、引き続き注目が集まりそうです。
株式会社大庄の決算日や配当についてまとめました。
株式会社大庄の決算日は8月31日で、年4回の四半期決算を行っています。第3四半期決算報告書は2024年7月16日に提出されました。配当については、第3四半期においては1株当たり6円の中間配当を実施し、今後も安定的な配当の継続を目指しています。決算内容は好調で、今後の事業展開にも期待がかかっています。